ウェスト・エドモントン・モール
📍 住所:8882 170 St NW, Edmonton, AB T5T 4J2 カナダ
「ウェスト・エドモントン・モール(WEM)」は、年間3,000万人以上が訪れるアルバータ州最大の観光スポットであり、小さな都市ほどの規模(約49万平方メートル)を誇る北米最大級の超巨大ショッピングモールです。1981年の開業以来拡張を続け、現在では800以上の店舗に加え、世界最大の屋内波のプール「ワールド・ウォーターパーク」、屋内遊園地「ギャラクシーランド」、さらにはアイススケートリンクやサンタマリア号の巨大レプリカが浮かぶ屋内湖まで、あらゆるエンターテインメントがこの屋内に集約されています。極寒の冬が長いエドモントンならではの「すべてを屋内で完結させる」という熱量を感じられる場所です。
広大なモール内をあてもなく歩くと確実に迷子になるため、旅行者は事前に目的を絞るのが鉄則です。ショッピングでおすすめなのは、カナダならではのローカル土産探し。例えば、帽子専門店の「Lids」では、購入した帽子に追加料金で自分の名前を刺繍してもらえるため、世界に一つだけのオリジナルアイテムが作れます。また、日本でもおなじみの「Old Navy」ですが、ここにはカナダ国旗がデザインされた限定のTシャツやトレーナーが並んでおり、手頃でセンスの良いお土産として旅行者に大人気です。
アクセスは、エドモントン市街地からバスで向かうのが一般的です。100番の急行バスが最も早く到着しますが、地元の人々や観光客で常に混雑しており座れないことも多々あります。長時間の滞在で歩き回ることを考えると、あえて各駅停車のバスを選んで座っていくのも一つの賢い選択です。また、ブラックフライデーなどの大型セール時は館内が凄まじい熱気に包まれ大混雑するため、日程がかぶる場合は人混みを覚悟して挑みましょう。
100 Street Funicular
📍 住所:10065 100 St NW, Edmonton, AB T5J 1J1 カナダ
ダウンタウンの中心部(100ストリート)から、広大な自然が広がるリバーバレーへと続く斜面を繋ぐのが「100 Street Funicular」です。2017年に完成したこのガラス張りの斜行エレベーター(ケーブルカー)は、なんと無料で利用可能。乗車時間は約1分と短いものの、周囲の自然やエドモントンの建築物、橋の美しいコントラストを一望できる、隠れた絶景アトラクションです。車椅子や自転車、大きなワゴンを持った家族連れでもスムーズに乗車できるバリアフリー設計になっており、地元の人々の生活動線としても愛されています。
ケーブルカーを降りた先には、リバーバレーの自然保護に尽力した景観設計家から名付けられた「フレデリック・G・トッド展望台」があり、ノースサスカチュワン川を見下ろす最高の写真撮影スポットになっています。また、ケーブルカーの真横にはKebony材で作られた170段の立派な階段も併設されており、体力に合わせて上り下りを選ぶことができます。
ただし、旅行者が訪れる際に絶対に知っておくべき「リアルな注意点」があります。それは訪問する時間帯です。日中は美しい景色を楽しめる平和なスポットですが、夕暮れ時から夜間、あるいは早朝にかけては、階段の踊り場やベンチの死角に麻薬中毒者やホームレスがたむろしていることがあり、雰囲気が一変します。暗い時間帯の単独での訪問や、死角の多い階段の利用は避け、日中の明るい時間帯にケーブルカーを利用して安全に景色を楽しむのが、エドモントンを安全に旅するローカルルールです。
エルク・アイランド国立公園
📍 住所:カナダ アルバータ インプルーヴメント・ディストリクト No. 13
エドモントン市街地から車で東へわずか40分ほどの場所に広がる「エルク・アイランド国立公園」は、カナダで8番目に小さくありながら、全体がフェンスで囲まれた唯一の国立公園です。ここは、20世紀初頭に絶滅の危機に瀕していたバイソン(アメリカヤギュウ)を保護し、その血統を後世に残した「バイソン保護の歴史的聖地」として知られています。現在でもプレーンズバイソンとウッドバイソンの2亜種が大切に保護されており、園内の道路をドライブしているだけで、道端で雄大に草を食む巨大なバイソンの群れに遭遇できるのが最大の魅力です。
園内には美しいアストティン湖があり、穏やかな水面をカヌーで進んだり、湖畔の「リビング・ウォーターズ・ボードウォーク・トレイル」をのんびり歩いたりと、あらゆるレベルの旅行者が大自然を満喫できます。運が良ければビーバーやエルク(アメリカアカシカ)の姿を見かけることも。ハイキング初心者でも歩きやすい平坦なトレイルが多く、静寂に包まれた森の中で都会の喧騒を完全に忘れることができます。
旅行者にとっての重要なアドバイスとして、この国立公園内にはレストランやカフェなどの飲食店が一切ありません。そのため、訪問前に隣町のラモント(Lamont)に立ち寄り、軽食や飲み物、ガソリンを調達してから入園するのが基本の立ち回りです。また、入園には国立公園のパスが必要となるため、ゲートでの混雑を避けるなら事前購入をおすすめします。
エドモントン・リバー・バレー
📍 住所:11037 97 Ave NW, Edmonton, AB T5K 2W3 カナダ
「エドモントン・リバー・バレー」は、ノースサスカチュワン川の両岸に沿って連なる巨大な都市公園群です。その広さはなんとニューヨークのセントラルパークの約22倍。北米最大の広さを誇る「緑の帯」として、エドモントン市民の誇りとなっています。エリア内には20以上の主要な公園があり、総延長150km以上に及ぶ遊歩道が整備されているため、サイクリング、ジョギング、そして秋には息を呑むほど美しい黄葉の散策を楽しむことができます。
旅行者がこの巨大すぎる公園を効率よく楽しむなら、前述の「100 Street Funicular」を利用してダウンタウンからダイレクトにアクセスし、周辺の遊歩道やパブリックアートが施された橋をのんびり散策するのがベストです。また、時間と予算に余裕があれば、川沿いをセグウェイで巡るツアーに参加するのも、現地の空気感を肌で感じられる素晴らしい体験になります。
ちなみに、このリバーバレーがあまりにも広大すぎるゆえのローカルなジレンマもあります。公園内にはメイフェアやビクトリアなど、なんと6つもの広大なゴルフコースが点在しており、地元民の中には「一部の限られた人だけが広大な土地を占有しているのは不公平だ」と、公園の在り方を巡って熱い議論を交わす人もいるほど。そんな現地のリアルな事情を思い浮かべながら、川の向こうに広がる美しいエドモントンのダウンタウンのスカイラインを眺めると、また違った視点でこの街の深みを感じることができるでしょう。
エドモントン観光を120%楽しむためのローカルTips
エドモントンは「フェスティバル・シティ」と呼ばれるほど、年間を通じて大小さまざまなイベントが開催される活気ある街ですが、その反面、冬の厳しい寒さと広大な土地がもたらす特有の「歩きにくさ」があります。旅行者が数日間の滞在を無駄なく過ごすためには、観光名所間の移動手段をどう確保するかが最大の鍵となります。
ダウンタウンエリアはLRT(ライトレールトランジット)や徒歩での移動が便利ですが、ウェスト・エドモントン・モールやエルク・アイランド国立公園など、郊外の巨大なスポットへ向かう場合は、バスの路線を事前に確認するか、思い切ってレンタカーやUberを活用した方が圧倒的に時間を節約できます。また、自然豊かなスポットを訪れる際は、夕暮れ以降は冷え込みが厳しくなるだけでなく、一部エリアの治安にも気を配る必要があります。観光は「明るい時間帯に全力で楽しみ、夜は安全なダウンタウンのレストランやパブで地元のクラフトビールを味わう」というメリハリをつけたスケジュールを組むのが、エドモントンを最高に楽しむコツです。
