はじめに:静岡で出会う「リアルなベトナム」
近年、静岡県内には留学生や中長期滞在の技能実習生など、多くのベトナム人が暮らしています。彼らの生活を支えるため、県内各地に本場の食材を扱う「ベトナムスーパー」が続々とオープンしているのをご存知でしょうか。
日本の一般的なスーパーでは見かけない新鮮なレモングラスやホーリーバジル、冷凍ドリアン、そして壁一面に陳列されたカラフルなインスタント麺。一歩足を踏み入れれば、まるでハノイやホーチミンのローカル市場に迷い込んだかのような熱気とスパイスの香りに包まれます。
今回は、本格的なエスニック料理を自作したい地元の方から、故郷の味を求める在日ベトナム人の方まで、絶対に外せない静岡県内のディープなベトナムスーパー5選を厳選しました。現地の空気感とともにお届けします!
Quán Cô An クアンコーアン
📍 住所:日本、〒424-0817 静岡県静岡市清水区銀座9−11
清水銀座商店街の一角に店を構える「Quán Cô An(クアンコーアン)」は、ベトナム人オーナーの女性が営む温かい雰囲気の食材店です。店内には日本語表記とベトナム語表記が混在し、初めて訪れる日本人でも安心。分からない食材があれば、日本語が上手なオーナーに聞けば丁寧に美味しい調理法を教えてくれます。
ここで絶対にチェックしたいのが、ベトナムで絶大な人気を誇るインスタント麺「Omachi(オマチ)」のラインナップ。じゃがいもを練り込んだ極細縮れ麺と、あっさりしつつもコクのあるスープが癖になります。お湯を注いで数分でも食べられますが、お鍋で2分ほど茹でるのがローカルおすすめの食べ方です。
また、日本人もハマる旨辛ソース「CHIN-SU(チンスー)」も割安で手に入ります。エビチリソースの代用として使ったり、アメリカンドッグにかけたりと万能。ドリンクコーナーにある「ナンバーワンアクティブ ソルティレモン」は、日本の昭和の駄菓子屋にあった「チューチュー」を思わせるエモい味わいで、隠れた人気商品です。なお、口コミで話題の絶品バインミーは、清水銀座のイベント出店時など特別なタイミングでのみ味わえる幻のメニュー。見かけたら即買い推奨です!
Vietfoody ベトナム食材店 “Tạp hóa shizuoka”
📍 住所:日本、〒422-8061 静岡県静岡市駿河区森下町1−16 エスカイア森下 101
JR静岡駅南口からほど近いエリアにある「Vietfoody ベトナム食材店」は、所狭しと並ぶ圧倒的な商品量が魅力のスーパーです。ベトナム旅行で飲んだ甘くて濃厚なベトナムコーヒーや、現地のお茶を日本で再現したいならここがベスト。
特に注目すべきは、南国特有のフルーツ類。ライチに似た風味を持つ「龍眼(ロンガン)」の冷凍品や、果物の王様「ドリアン」など、日本ではなかなかお目にかかれないレアな果物がリーズナブルな価格で手に入ります。留学生たちが故郷の味を求めて頻繁に訪れるため、商品の回転も良く、常に活気があります。
リーズナブルな価格設定でまとめ買いにも適しており、ベトナムの即席麺やスナック菓子を大量購入するのにもぴったり。駅からのアクセスも良いため、仕事帰りや静岡市内の観光ついでにふらっと立ち寄りやすいのも高ポイントです。
MICHI FOOD – ASIA MART – TẠP HÓA VIỆT – CHỢ VIỆT NAM
📍 住所:日本、〒410-0801 静岡県沼津市大手町4丁目4−10
沼津市の新仲見世商店街にある「MICHI FOOD」は、コンパクトな店内ながらも「本当に必要な現地の食材」がギュッと詰まった実力派アジアンマートです。生鮮食品の取り扱いが強く、ベトナム料理に欠かせないフレッシュなレモングラスが大量かつ安価で手に入るのが魅力です。
タイミングが良ければ「生ドリアン」や「大きな柑橘類(ザボンなど)」といったインパクト抜群の果物にも出会えます。ドリアンを購入した際は、店員さんがその場で食べやすく中身を取り出してくれる親切なサービスも。また、ベトナムの伝統的なスイーツ「チェー」の材料や、本格的なフォーの麺とスープも豊富に揃っています。
パッケージの文字が読めなくても大丈夫。店員さんがスマートフォンで完成品の料理写真を見せながら「これはこうやって使うんだよ」と丁寧に説明してくれるため、見知らぬ調味料にも安心して挑戦できます。沼津の街歩きのスパイスとして、ぜひ立ち寄りたいディープスポットです。
Thuc Pham Viet AnLacQuan
📍 住所:日本、〒421-0303 静岡県榛原郡吉田町片岡2202−1
榛原郡吉田町にある「Thuc Pham Viet AnLacQuan」は、良い意味で「日本であることを忘れる」ほどローカル度100%の食料品店です。家族経営で営まれるこのお店は、ベトナムの田舎町にある昔ながらのパパママストア(個人商店)そのものの雰囲気。
特筆すべきは、輸入食材でありながら「現地のローカル価格」に近い良心的な価格設定。お肉などの生鮮食品も安く、近隣に住むベトナム人の方々の台所として完全に機能しています。マニアックな調味料も豊富で、本格的なベトナム料理を研究したい料理好きには宝の山に映るでしょう。
「日本語は通じないつもりで行くのが良い」という口コミがあるほど、完全なるアウェー感を味わえるのが最大の魅力。スマートフォンで翻訳アプリを片手に、身振り手振りで買い物をする体験は、まさに「国内でできる海外旅行」です。
HAN SHOP – Thực phẩm Tạp Hoá Việt Nam ベトナム食料品
📍 住所:日本、〒438-0236 静岡県磐田市十郎島23−4
磐田市に位置する「HAN SHOP」は、明るく情熱的なベトナム人青年たちが運営する、非常にアットホームな食材店です。オープン準備中に訪れたお客さんを酒盛りに招き入れてしまうほどの、オープンマインドで人懐っこい接客が愛されています。
品揃えは、ベトナム本国のハードコアな食材から、日本人の口にも合う食べやすいスナックや麺類まで幅広くカバー。「この調味料は辛いですか?」と聞けば、笑顔で丁寧に教えてくれるため、エスニック料理初心者でも安心です。
店主と客の距離が近く、常連客だけでなく新規の日本人客でも温かく迎えてくれるコミュニティのハブのような空間。ただ買い物をするだけでなく、ベトナムの若者たちのエネルギーやホスピタリティに触れられる、通うのが楽しくなるお店です。
ローカルスーパーを120%楽しむ買い物のコツ
ベトナムスーパーでの買い物は、日本のスーパーとは少し勝手が異なります。中長期滞在者や現地の味を求める方に向けて、より楽しく、失敗しないための買い物のコツをいくつかご紹介します。
1つ目は「Googleレンズなどの翻訳アプリをフル活用すること」。店舗によっては日本語のPOPが一切なく、ベトナム語のみの表記となっている場合があります。パッケージの成分表や使い方をカメラで翻訳することで、「これは甘いお菓子だと思ったら、辛い調味料だった!」といったミスを防げます。
2つ目は「冷凍コーナーのチェックを忘れないこと」。ベトナム料理に欠かせないハーブ(レモングラス、ガランガルなど)や、ドリアン・ジャックフルーツといった南国果物は、鮮度を保つために冷凍で販売されていることが多いです。保冷バッグを持参して行くと、心置きなく買い物が楽しめます。
最後に「店員さんとのコミュニケーションを楽しむこと」。どの店舗も、使い方を聞けば笑顔で答えてくれる温かい方ばかりです。「〇〇を作りたいんだけど、どれを買えばいい?」と写真を見せて相談すれば、現地の人が本当に使っているおすすめのメーカーを教えてくれますよ。

