トリノ 観光名所で外せない!世界最高峰の「エジプト博物館」
📍 住所:Via Accademia delle Scienze, 6, 10123 Torino TO, イタリア
イタリア・ピエモンテ州の州都であるトリノ。王宮や美しいカフェ文化が根付くこの街で、旅行者に最も人気を集める観光名所が「エジプト博物館(Museo Egizio)」です。実はこの博物館、エジプトのカイロにある博物館に次いで世界第2位の規模とコレクションの質を誇り、エジプト国外にあるものとしては世界最古かつ最大のエジプト学専門博物館なのです。
なぜトリノにこれほどのコレクションがあるのでしょうか。その歴史は1824年にさかのぼります。当時のサヴォイア家(サルデーニャ王国のカルロ・フェリーチェ王)が、ナポレオンのエジプト遠征に同行していた探検家ベルナルディーノ・ドロヴェッティの膨大な収集品を買い取ったことが始まりでした。ヒエログリフ(古代エジプトの象形文字)の解読に成功したシャンポリオンもこの地で研究に没頭し、「メンフィスとテーベへの道はトリノを通過している」という言葉を残すほど、エジプト考古学において極めて重要な拠点となっています。
圧倒的スケール!見落とせない必見の展示ギャラリー
博物館は地下から地上フロアまで広大な面積を有し、全長2km以上に及ぶ展示ルートには約4,000点もの遺物が常設展示されています。限られた旅行時間の中で全てを詳細に見るのは難しいため、絶対に見落としてはいけない見どころを絞って回るのがおすすめです。
最大の見どころは、何と言っても「彫像ギャラリー」です。鏡と照明を巧みに使ったドラマチックな演出の空間に、ラムセス2世、トトメス3世、ツタンカーメンといった歴代ファラオ(王)や神々の巨大な彫像がズラリと並んでおり、古代エジプトの圧倒的な権力と威厳を直接肌で感じることができます。
また、古代エジプト人の死生観を紐解く上で重要な「死者の書」が記された長大なパピルスや、保存状態の素晴らしいミイラの数々も見逃せません。1906年にほぼ手付かずの状態で発見された「カーとメリットの墓」の副葬品からは、数千年前に生きていた人々の生活の息遣いがリアルに伝わってきます。さらに地下フロアには、アスワン・ハイ・ダム建設に伴い水没の危機にあったところを救出・移築された「エレシア神殿」があり、歴史のロマンにどっぷりと浸ることができます。自分の名前をヒエログリフに変換して遊べる機械もあり、大人から子供までタイムトラベルのような感覚を楽しめます。
【攻略Tips】チケット予約から館内の立ち回り方まで
エジプト博物館は1日に数千人が訪れる超人気スポットです。そのため、事前のチケット予約と時間指定入場が必須条件となっています。入場は指定時間の20分前から可能ですが、遅刻は厳禁。ルールが厳密なので、当日は時間に余裕を持って到着するようにしましょう。トリノの街は「ポルティコ」と呼ばれる屋根付きの回廊が張り巡らされているため、雨の日でも濡れずに中心部のピアッツァ(広場)からアクセスしやすいのが嬉しいポイントです。
館内はとにかく広く、全てをじっくり見て回ると半日から丸1日かかってしまいます。ただ眺めるだけでは途中で歩き疲れてしまう可能性があるため、より深く楽しむためには、現地でオーディオガイドや学芸員によるガイド付きツアーを利用するか、事前に古代エジプトの歴史を少し勉強しておくのが強く推奨されます(※現状、日本語での展示解説や翻訳対応はされていないため、英語やイタリア語での見学となります)。
また、旅行者が陥りやすい罠として「休館日と開館時間」に注意が必要です。火曜日から日曜日は夕方まで開館していますが、月曜日のみ「午後2時(14:00)」に閉館してしまいます。館内には荷物を預けられる地下クロークがあるため冬場でも身軽に見学できますが、「トイレの数が少ない」「持ち込みの軽食やお弁当を食べる休憩エリアがない」という難点があります。館内には小休憩できるカフェが1箇所あるものの、混雑を避けるためにも、午前中の早い時間に予約して見学し、その後は外の広場周辺で美味しいトリノ名物を楽しむスケジュールを組むのがベストな立ち回りです。
