失敗しないヴェネツィアでのお土産選びのコツ
ヴェネツィアの街を歩いていると、至る所でお土産屋さんが目に入りますが、ショッピングには少しだけ注意が必要です。特に「ベネチアングラス(ムラーノガラス)」や「ヴェネツィアンマスク」は、残念ながら海外で大量生産された安価なコピー品が街中のワゴンに溢れているのが現実です。
大切なのは、「どこで買うか」をしっかりと見極めること。自前の工房を持ち、現地の職人が誇りを持って手作りしているお店を選べば、一生の宝物になる“本物”と出会えます。また、職場や友人への「バラマキ土産」には、観光地価格のお土産屋ではなく、現地のスーパーマーケットを活用するのが鉄則。パッケージがおしゃれなイタリアのパスタやクッキー、日用品などは、スーパーで買えば価格も抑えられ、現地のリアルな文化をシェアできる最高のお土産になります。
今回は、短期の旅行者でも絶対に外さない、ヴェネツィアならではの美しさと熱量を持った厳選ショッピングスポットを4つご紹介します。
L’albero Venezia
📍 住所:Calle dell’Ospealetto 6376/A, 30122 Venezia VE, イタリア
ベネチアングラスのアクセサリーを探しているなら、絶対に足を運んでほしいのが「L’albero Venezia(ラルベロ ベネチア)」です。サン・マルコ広場からは少し歩きますが、ヴェネツィアでも特に人気な本屋「Libreria Acqua Alta」の方面を目指すと迷わずたどり着けます。「l’albero」とはイタリア語で「木」を意味し、その名の通り、木立を思わせるような奥行きのある繊細なデザインのガラス細工が目を引きます。
このお店の最大のおすすめポイントは、本場ムラーノ島のガラス工房で修行したベネチア生まれの職人ピーノさんと、日本人の奥様・かなえさんが共同で手掛けていること。現地にお住まいの日本人の奥様がいらっしゃるため、運が良ければ日本語で細かなニュアンスを伝えながら安心してお買い物ができます。特に、海外では珍しい「ピアスのイヤリングパーツへの交換」に一部対応してくれるのは、ピアス穴を開けていない旅行者にとって涙が出るほど嬉しいサービスです。
価格帯はピンキリで、端材を使った5〜10ユーロほどの可愛らしいプチプラペンダントトップ(※タイミングによっては在庫がないこともあるので注意!)から、100ユーロを超える本格的な一点物まで幅広く揃っています。事前にムラーノ島でガラス製品をチェックした旅行者でさえ、「ここのデザインが一番日本人好みで可愛い!」とまとめ買いしてしまうほど。また、事前予約をすれば奥様の日本語サポート付きでベネチアンガラスの制作体験も可能で、焼き上げた作品は後日日本へ郵送してくれます。一生の思い出作りにぴったりの温かいお店です。
Ca’ Macana Original
📍 住所:Sestiere Dorsoduro, 3215, 30123 Venezia VE, イタリア
ヴェネツィアの街を歩けば、至る所でカーニバル用のマスク(仮面)が売られていますが、一生モノの「本物」を手に入れたいなら「Ca’ Macana Original(カ・マカナ)」一択です。
1980年代から続くこの工房は、ヴェネツィアのルーツと伝統製法を厳格に守りながら、すべて職人の手作業でマスクを作り続けています。そのクオリティの高さはハリウッドにも轟いており、あのスタンリー・キューブリック監督の名作映画『アイズ・ワイド・シャット』(トム・クルーズ主演)で大量に使用された妖艶なマスクは、なんとこの工房に発注されたものです。
店内には、古典的でオーソドックスなデザインから、他では絶対に見られないような精巧で芸術的な意匠まで、息を呑むようなマスクが所狭しと並んでいます。お値段は少々張りますが、中国製の大量生産品とは一線を画す本物を自室に飾る喜びは、「ちゃんとしたものを買ってきた」という最高の満足感を与えてくれます。
また、こちらではマスクのペイント・デコレーション体験(ワークショップ)も大人気。5歳の子供から参加できるクラスもあり、多言語を操る陽気な先生が、様々な技法を優しく教えてくれます。次のクラスが周りで始まっても急かされることなく、自分のペースで納得のいく作品を仕上げられる温かい雰囲気も魅力。購入目的でなくても、美術館のように店内を眺めるだけでも立ち寄る価値がある名店です。
Despar Teatro Italia
📍 住所:Cannaregio nn, Campiello de l’Anconeta, 1939-1952, 30121 Venezia VE, イタリア
ヴェネツィアでの「バラマキ土産」や「日用品」の買い出しに最強のスポットが、スーパーマーケット「Despar Teatro Italia(デスパール・テアトロ・イタリア)」です。
一見すると歴史的な古い劇場にしか見えませんが、一歩足を踏み入れるとそこは巨大なスーパー!1915年に建てられ、長らく閉鎖されていたネオゴシック・アールヌーボー様式の元劇場を約300万ユーロかけて改装し、2016年にオープン。「イタリアで最も美しいスーパー」と称されています。天井を見上げれば美しいフレスコ画(アレッサンドロ・ポミ作の『La Gloria d’Italia』など)が広がり、目線を下げればズラリと並ぶスーパーの冷蔵庫や陳列棚という、なんとも不思議で贅沢な空間が広がっています。
広い店内は通路もしっかり確保されており、ベビーカーや大きな荷物があっても安心。多種多様なパスタやクッキーといった定番のお土産はもちろん、日本で買うと2000円近くする大人気のイタリア高級歯磨き粉「MARVIS(マービス)」が格安で手に入るため、見つけたら即買い必至です。奥には量り売りのお惣菜コーナーもあり、現地の新鮮なチーズやハム、手作り惣菜を買ってホテルで食べるのもおすすめ。
旅行者が戸惑いやすい注意点として、出口のゲートは「買い物をしたレシートのバーコードをスキャンしないと開かない」防犯システムになっています。何も買わずに出たい時は、有人レジの店員さんに声をかけてゲートを開けてもらいましょう。セルフレジも完備しており、クレジットカードでスムーズに決済可能な頼れるスーパーです。
Nino & Friends
📍 住所:Salizada S. Lio, 5576, 30122 Venezia VE, イタリア
リアルト橋周辺などを散策していると、ふと甘い香りと活気ある声に引き寄せられるはず。それが、極上のチョコレートやイタリア食材を扱う「Nino & Friends(ニノ&フレンズ)」です。ナポリ発祥でイタリア各地に展開するブランドですが、ヴェネツィアの店舗も連日大盛況です。
ここはとにかく、陽気なスタッフによる「怒涛の試食サービス」が名物!店内に入った瞬間から、滞在わずか10分程度の間でも、ピスタチオチョコレート、レモン風味のスイーツ、ジャムなど、店内の主要商品を次から次へと試食させてくれます。モグモグ食べていてもお構いなし、口に運んだ瞬間に「ハァーイ♪」という陽気な合図とともに次の試食が差し出される、まるでエンターテインメントのようなお買い物が楽しめます。
決して安いお店ではありませんが、味のクオリティは本物。中でも旅行者が口を揃えて「死ぬほど美味しい」「何かいけないものが入っているのでは?」と大絶賛するのが、「ピスタチオ&トリュフの塩」です。小さな瓶で3,000円前後と高級ですが、お肉料理や卵料理にかけるだけで一気に高級レストランの味になる魔法の調味料。大切な人への「本命土産」や、自分へのご褒美として間違いなく買いの逸品です。
時には日本語を話せるフレンドリーな男性スタッフがいることもあり、言葉の壁を感じずにワイワイと楽しくお買い物ができる、ヴェネツィアのハッピーな思い出になること間違いなしのスポットです。
