ビクトリア観光名所めぐり!旅行者が必ず訪れるべき厳選スポット5選
カナダ・ブリティッシュコロンビア州の州都であるビクトリア。イギリス植民地時代の面影を色濃く残すこの街は、「ガーデンシティ」とも呼ばれ、歴史的建造物と豊かな自然が見事に調和しています。
今回は、短期の旅行者からじっくり街を巡りたい方まで、絶対に外せないビクトリアの観光名所を5つに厳選しました。定番の美しさはもちろん、そこに刻まれた奥深い歴史や、地元で愛されるローカルグルメ、効率的に回るためのリアルなTipsまで、旅行者に役立つ情報をたっぷりお届けします。
レジスレイティヴ・アッセンブリー・オブ・ブリティッシュ・コロンビア(州議事堂)
📍 住所:501 Belleville St., Victoria, BC V8V 2H2 カナダ
ビクトリアの顔であり、インナーハーバーの象徴として圧倒的な存在感を放つのが、ブリティッシュコロンビア州の州議事堂(Legislative Assembly of British Columbia)です。1893年から1898年にかけて建設され、設計は当時若き天才とうたわれたフランシス・ラッテンベリーによるもの。青々とした芝生と海を背にそびえ立つ重厚な石造りの外観は、まるでロンドンに迷い込んだかのような気品を漂わせています。
外観の美しさだけでなく、旅行者にぜひおすすめしたいのが無料の内部見学ツアーです。豪華なステンドグラスやアーチ状の天井、色鮮やかな壁画など、当時のまま保存されたネオ・バロック様式の装飾はため息が出るほどの美しさ。スタッフの対応もフレンドリーで、心地よい接客とともに州の歴史や政治の仕組みについて知識を深めることができます。
晴れた日の青空と緑のドームのコントラストは最高の写真映えスポットですが、曇りの日こそイギリスらしい重厚感が増して雰囲気が抜群です。また、夜間には数千個のライトで建物全体が縁取られるイルミネーションが点灯し、昼間とは全く異なる顔を見せてくれます。治安の良いビクトリアの中心部にあるため、夕食後の散歩コースとしても最適です。
ザ・バチャート・ガーデンズ
📍 住所:800 Benvenuto Ave, Brentwood Bay, BC V8M 1J8 カナダ
ビクトリアが「ガーデンシティ」と呼ばれる所以とも言えるのが、世界的に有名な「ザ・バチャート・ガーデンズ」です。もともとはセメント製造で財を成したロバート・ブッチャートの石灰岩採石場でしたが、資源を掘り尽くした後の荒涼とした跡地を憂いた妻のジェニーが、1904年から途方もない量の土を運び込んで庭園を作り上げました。その原点である巨大な「サンケンガーデン(沈床園)」は、今や息を呑むほど壮大な美しさを誇ります。
園内には、世界中から集められた多種多様なバラが咲き誇るローズガーデン、静寂に包まれた日本庭園、イタリアンガーデンなど、それぞれ全く異なる雰囲気の庭園が広がっています。いつ訪れても手入れが行き届いていますが、日向と日陰で体感温度が大きく変わるため、歩き回って暑くなったら木陰の多い日本庭園で涼むのがおすすめの回り方です。
また、旅行者に強くおすすめしたいのが、園内のダイニングで提供される「アフタヌーンティー」です。複雑で深みのある味付けのサンドイッチや、ジンジャー風味のスコーン、甘すぎない上品なスイーツは、これまで食べた中で一番美味しいと口コミでも大絶賛されています。ダウンタウンからは直行バスではないため移動に1時間程度を見込み、半日以上のゆったりとしたスケジュールを組んで極上のティータイムと花々を堪能してください。
クレイグダーロック・キャッスル
📍 住所:1050 Joan Crescent, Victoria, BC V8S 3L5 カナダ
ビクトリアの閑静な住宅街・ロックランド地区の小高い丘の上に建つ「クレイグダーロック・キャッスル」。1880年代後半、バンクーバー島の炭鉱で莫大な富を築いたスコットランド移民の石炭王、ロバート・ダンスミュアが愛する妻のために建設した大邸宅です。皮肉にもロバート自身は建物の完成を待たずに急死してしまいましたが、当時の北米有数の富裕層がどのような暮らしをしていたのかを克明に伝える貴重な歴史遺産となっています。
館内に入ると、シカゴから運ばれたという精巧なオーク材の木製階段や、北米屈指とも言われる美しいステンドグラスの数々に目を奪われます。39室ある部屋には当時のアンティーク家具や華奢なドレスが展示されており、あまりの広さに迷子になりそうになるほど。まるで映画のセットに迷い込んだかのような没入感が味わえます。順路を進み、塔の上からビクトリアのダウンタウンや海を見下ろす絶景も見逃せません。
日本語のパンフレットが用意されているため、自分のペースでセルフガイドツアーを楽しめます。ダウンタウンからは少し離れており、11番または14番のバスでのアクセスが便利です。徒歩で向かう場合は最後にかなり急な傾斜の坂を登る必要があるため、体力に自信のない方は無理をせず車やバスを利用しましょう。平日の午前中など、混雑を避けた早い時間の訪問がおすすめです。
フィッシャーマンズ・ワーフ・パーク
📍 住所:12 Erie St, Victoria, BC V8V 0B2 カナダ
インナーハーバーから州議事堂を越えてのんびり歩くこと約20分。カラフルで個性的な水上家屋(フロートホーム)やボートがひしめき合う、活気あふれるマリーナが「フィッシャーマンズ・ワーフ」です。実際に人が暮らしている居住区と、観光向けのフードキオスクやエコツアーの受付が混在しており、ビクトリアならではのユニークで陽気なローカルカルチャーを肌で感じることができます。
ここで絶対に外せないのが、地元民も観光客も列をなす「Barb’s Fish & Chips」をはじめとするシーフードです。約40年の歴史を持つ名店のフィッシュ&チップスは、カリッと揚がった衣とホクホクの身が絶品。他にもメキシカンやピザ、可愛いミニドーナツなど、多彩な屋台グルメが揃っています。晴れた日にはお好みのフードをテイクアウトして、隣接する公園の芝生やベンチで海を眺めながらピクニック感覚でランチを楽しむのが最高の過ごし方です。
アザラシなどの海洋動物が顔を出すこともあり、家族連れからカップルまで誰もが笑顔になれるスポットです。ダウンタウンからの移動には、可愛らしいウォータータクシー(小型の水上ボート)を利用するのも、ちょっとしたアトラクション気分が味わえておすすめです。
Victoria’s Chinatown National Historic Site
📍 住所:500 Fisgard St, Victoria, BC V8W 1R4 カナダ
ビクトリアのダウンタウンの一角に突如として現れる「同済門(Gate of Harmonious Interest)」。そこから広がるエリアは、19世紀後半から続くカナダで最も古い歴史を持つチャイナタウンです。かつては賭場やアヘン工場がひしめく迷宮のようなディープな場所でしたが、現在は当時の面影を残しつつ、歴史と若者のアートカルチャーが融合したおしゃれなエリアへと進化を遂げています。
最大の見どころは「ファンタン・アレイ(Fan Tan Alley)」。煉瓦造りの建物に挟まれた北米で最も狭いと言われる路地で、一番細い場所は肩幅ほどしかありません。現在この細い路地裏には、レコードショップやアンティーク雑貨、小さなブティック、おしゃれなカフェなどが隠れ家のように軒を連ねており、絶好の写真映えスポットとして若者や旅行者に大人気です。
横浜の中華街のような「大規模な食べ歩き」を期待すると規模の小ささに驚くかもしれませんが、ここはイギリス文化と中華文化が混ざり合った独特の風情を「お散歩しながら味わう」のが正解。赤レンガの街並みと金色の漢字、提灯が夕日に照らされるノスタルジックな風景は、歴史好きにもカメラ好きにもたまらない魅力を放っています。
歴史と自然が交差する街、ビクトリアを楽しむためのTips
ビクトリアは、一つひとつの観光名所が深い物語を持っており、ただ景色を眺めるだけでなく、その成り立ちや背景を知ることで何倍も楽しめる街です。ダウンタウン中心部であれば徒歩での散策が十分に可能ですが、バチャート・ガーデンズやクレイグダーロック・キャッスルなど少し離れた場所へは、市バス(BC Transit)が非常に便利です。
また、ビクトリアは一年を通して穏やかな気候が特徴ですが、海風が通る港周辺は朝夕に冷え込むことがあります。旅行の際は、夏場であってもさっと羽織れる軽量のアウターを一枚持参しておくと安心です。歴史的建造物の厳粛な空気と、港町らしい活気が同居するビクトリアで、ぜひあなただけの素敵な思い出を作ってください。
