はじめに:メルボルンでの自炊生活を支えるアジアンスーパー事情
オーストラリアの美食都市・メルボルン。カフェや多国籍レストランがひしめくこの街ですが、中長期滞在者や留学生、現地で暮らす日本人にとって「慣れ親しんだ日本の味」や「アジアの調味料」をどこで調達するかは、生活の質を左右する死活問題です。
メルボルンには大小さまざまなアジアンスーパーが点在していますが、店舗によって得意なジャンルや価格帯、品揃えの熱量が全く異なります。今回は、現地の地元人や留学生から絶大な支持を集める「本当に使える」アジアンスーパーを5店舗厳選しました。それぞれのお店でしか買えないローカルアイテムや、買い物のコツを深掘りしてご紹介します。
Tokyo Hometown Japanese Supermarket 友达 东京市场 (墨尔本日本超市)
📍 住所:Suite 1/440 Elizabeth St, Melbourne VIC 3000 オーストラリア
メルボルンの中心部(CBD)のエリザベス・ストリート沿いにひっそりと佇む、まるで日本のコンビニやミニスーパーがそのままワープしてきたかのようなお店です。生鮮食品から冷凍食品、調味料まで幅広く取り揃えており、日常生活に必要なものはほぼここで完結します。
最大の魅力は、メルボルンではなかなか手に入りにくい日本のお酒(チューハイ、ハイボール、梅酒など)が豊富に揃っていること。現地の厳しいライセンス事情により、アルコール類を置いているスーパーは限られるため、週末の家飲みの強い味方として重宝されています。
価格帯は日本からの輸入品ということもあり、おおむね日本の3倍程度が相場となりますが、ユニークなスナック類や季節限定商品まで手に入る利便性を考えれば納得の価値があります。店内は清潔で、商品棚にはラベルが分かりやすく表示されており、特定のソースやスパイスを探している時にも頼りになるワンストップショップです。
TANG – The Asian Food Emporium
📍 住所:185 Russell St, Melbourne VIC 3000 オーストラリア
中華街に近いラッセル・ストリートに位置し、数十年にわたりメルボルンのアジア系コミュニティを支えてきた老舗スーパーです。かつては「Great Eastern Food Centre」として知られており、常に多くの買い物客で熱気にあふれています。
ここはなんといっても品揃えの幅広さと、他店に比べて少しリーズナブルな価格設定が魅力です。「回鍋肉の素」や「マルちゃん正麺」といった、日本の食卓に欠かせない庶民的なアイテムがしれっと並んでいるのが駐在員や留学生にはたまらないポイント。さらに、日本の乾物やお菓子、アイスに加え、冷凍の魚や魚卵も取り扱っています。
日本食材以外にも、台湾、マレーシア、タイなどアジア全般のスパイス、ココナッツミルク、点心類が所狭しと陳列されています。クレジットカード利用時には少額の手数料(サーチャージ)がかかる場合があるため、まとめ買いの際は現金の用意や条件を確認しておくと安心です。
不二マート・メルボルン
📍 住所:34A Elizabeth St, South Yarra VIC 3141 オーストラリア
CBDからはトラムで少し足を延ばす必要がありますが、駐在員が多く住むサウスヤラ地区にある本格的な日系スーパーです。すぐ隣には新鮮な食材が手に入る「プラーン・マーケット(Prahran Market)」があるため、休日の買い出しルートに組み込みやすいのが大きな特徴です。
店内はまさに日本のスーパーそのもの。納豆の種類だけでも驚くほど豊富で、蕎麦、豆腐、冷凍の薄切り肉など、自炊派が喉から手が出るほど欲しい食材が充実しています。各通路の上には日本語表記の案内板が出ており、本格的な雰囲気の中で目当ての商品をスムーズに探すことができます。
他店と比べても日本食材の取り扱い規模は群を抜いており、自社ルートによる直輸入のおかげで価格が安く抑えられている商品も少なくありません。50ドル以上購入すると提携駐車場の1時間無料チケットがもらえるため、時間をかけてでも車で買い出しに来る長期滞在者には絶対に外せないスポットです。
Hometown Asian Supermarket
📍 住所:2/440 Elizabeth St, Melbourne VIC 3000 オーストラリア
先にご紹介したTokyo Hometownと同じ建物(エリザベス・ストリート440番地)に位置する姉妹店で、こちらは中国、韓国、タイ、ベトナム、マレーシアなど、より幅広いアジアの食料品を総合的にカバーしています。
メルボルンに到着して間もない留学生やワーホリ勢が、生活の立ち上げにまず訪れるべき頼れるお店。店内は新しく清潔で、見やすく整理整頓されているため、混雑時でもストレスなく買い物ができます。普段の現地スーパーでは手に入らないお菓子やインスタントラーメン、ソースがズラリと並んでおり、新商品も頻繁に入荷されます。
スタッフの知識も豊富で、新しい商品を試してみたい時や特定の調味料を探している時に質問すると丁寧に教えてくれるなど、ローカルで暮らす上での心強い味方になってくれるはずです。
Hinoki Japanese Pantry
📍 住所:279 Smith St, Fitzroy VIC 3065 オーストラリア
流行の最先端をいくフィッツロイ地区のスミス・ストリートにある、ブティックのような洗練された和食材店兼寿司バーです。単なるスーパーの枠を超え、グルメな地元民が集まるスポットとして知られています。
ここでは白醤油やこだわりの出汁、日本各地のクラフトジンや日本酒など、他では見かけないプレミアムな調味料や酒類が手に入ります。特に常連客の間で絶賛されているのが、お店オリジナルの「梅干し」。「オーストラリア生活30年で3本の指に入るかも」と言わしめるほどの絶妙な塩梅で、おにぎりの具に最高です。
さらに、鮮度抜群の握りたて寿司や刺身のオーダーが可能。「Nosé Maki」などのユニークな巻き寿司もあり、お家での贅沢なディナー用にお持ち帰りするのもおすすめです。接客について賛否の声が上がることもありますが、それを補って余りある圧倒的な商品の独自性と美味しいお寿司は、定期的に通いたくなる確かな魅力を持っています。
【お役立ちコラム】メルボルンでの買い物のコツと相場感
メルボルンでアジアンスーパーを賢く利用するためには、目的に応じた「店舗の使い分け」が鉄則です。
仕事や学校帰りにサクッと日用品を補充したい時は、CBDの「TANG」や「Hometown」へ。週末に車でガッツリ一週間分の食材を買い出しするなら、品揃えと駐車場割引があるサウスヤラの「不二マート」一択。そして、特別な日のプレミアムな調味料や美味しいお寿司を求めるならフィッツロイの「Hinoki」へ向かうのが、現地の長期滞在者の黄金ルートです。
日本からの輸入品は輸送費や関税の影響で、日本の約2.5倍〜3倍の値段になるのが一般的ですが、自炊をすれば外食費が高いメルボルンでの生活費をぐっと抑えることができます。オーストラリアのスーパーはレジ袋が有料(または提供なし)の場合が多いため、買い物に行く際は丈夫なエコバッグと、冷凍食品用の保冷バッグを持参することを忘れないようにしましょう。
