はじめに
新宿・新大久保エリアといえばコリアンタウンのイメージが強いかもしれませんが、実は多国籍な食文化が交差するディープな街です。現地の味を求める留学生や長期滞在者、さらには本格的なスパイスカレーやベトナム料理を自炊したい地元民にとって、このエリアのアジア系スーパーはまさに宝の山と言えます。
「新宿でベトナムスーパーを探している」という方も、東南アジア全般の食材を扱う多国籍マーケットやタイ食材専門店を巡ることで、新鮮なパクチーやレモングラス、フォーの乾麺、ライスペーパー、各種ハーブや魚醤などを格安で揃えることが可能です。今回は、現地人も太鼓判を押すディープなアジア食材店から、質の高い日本の食材を補える頼れるローカルスーパーまで、厳選した5つのスポットをご紹介します。
アジアスーパーストアー
📍 住所:日本、〒169-0072 東京都新宿区大久保1丁目8−2 2階
東新宿駅のA1出口から徒歩3分ほど、ファミリーマートの入るビルの2階にある「アジアスーパーストアー」は、日本最大級の品揃えを誇るタイ食材専門店です。タイ料理はもちろんですが、ベトナムなど周辺の東南アジア食材も一部取り扱っており、本格的なエスニック料理を作りたい方には外せないスポットです。
店内に一歩足を踏み入れると、そこはもう完全に東南アジア。日本のスーパーではまずお目にかかれないフレッシュなハーブ類、ココナッツミルク、多種多様なナンプラーやチリインオイルがずらりと並びます。生鮮食品だけでなく、石のすり鉢や専用の食器、さらには「ヤードム(鼻スースー)」といった日用品・薬類まで揃うため、旅行気分を味わえること間違いなしです。
特に見逃せないのが、現地感あふれるローカルスイーツの数々です。「カオトムマット(バナナを包んだ蒸しもち米)」や「カノムモーケン(甘さ控えめの玉子焼きのような不思議な食感のタイ風プリン)」、「カオニャオデン(赤米ココナッツ)」などは、朝食やちょっとしたおやつに最適。週末限定で販売される本格的なお惣菜や、真っ赤で甘いスイカのスムージー「テンモーパン」を目当てに通う常連客も絶えません。アジア系スーパーの中でも陳列が非常に美しく、通路も整頓されているため、初めての方でも安心して買い物が楽しめます。
華僑服務社
📍 住所:日本、〒169-0073 東京都新宿区百人町2丁目11−2 神倉ビル
新大久保駅から徒歩1分ほどの場所にある「華僑服務社(カキョウフクムシャ)」は、ビル1棟が丸ごと店舗になっている巨大な中華系スーパーです。地下1階から3階まで、中国本土や台湾などの本格食材が所狭しと並んでおり、留学生や中華圏出身の長期滞在者の胃袋を支えています。
地下1階は常温食品と調味料のフロア。花椒粉や五香粉、ピーシェン豆板醤、豆豉(トウチ)、中国醤油などが大容量かつお手頃価格で手に入ります。中国茶のラインナップも豊富で、業務サイズの茶葉はお土産や日常使いにもぴったりです。なお、地下フロアはスマートフォン決済の際に電波が入りにくくなることがあるため、あらかじめ準備しておくか、入り口付近で決済アプリを開いておくのが裏技です。
2階の冷凍・冷蔵フロアは、火鍋愛好家にとっての天国です。おすすめは、筒状に丸められた火鍋用の冷凍羊肉。さらに、麻辣湯(マーラータン)の具材として人気の「オレンジと白のストライプ柄で、中にとびっ子が入った丸い団子」など、ディープな練り物類も豊富に揃っています。本格的な中華調味料からマニアックな冷凍点心まで、自宅での料理の幅を劇的に広げてくれる強力な味方です。
ソウル市場
📍 住所:日本、〒169-0072 東京都新宿区大久保1丁目16−15 1階
新大久保のメインストリートである大久保通り沿いに位置し、連日多くの人で賑わうのが「ソウル市場」です。コリアンタウンの中で最も有名と言っても過言ではない老舗韓国スーパーであり、店内は活気にあふれ、常に最新の韓国トレンドと伝統的な食文化が入り混じっています。
自炊派に強くおすすめしたいのが、牛肉の旨みが凝縮された粉末調味料「ダシダ」や、本格的な韓国海苔、そして多種多様なキムチ類です。食材だけでなく、マッコリを飲むための真鍮製の器や、韓国ドラマでよく見る鍋とヤカンが一体になった「ヤンウンヤカン」など、現地の空気感をそのまま持ち帰れるような食器・調理器具も豊富に揃っています。
また、ソウル市場の魅力は充実した惣菜コーナーにもあります。店内仕込みのキンパや海鮮チヂミ、ヤンニョムチキン、さらにはカンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け)の冷凍品まで揃っており、宅飲みのクオリティを一気に引き上げてくれます。店先にある実演販売の屋台コーナーで、出来立てのホットクやチーズハットグを片手に食べ歩きを楽しむのも、この街ならではの醍醐味です。
新大久保アジアンマーケット
📍 住所:日本、〒169-0073 東京都新宿区百人町1丁目10−13
新大久保駅からほど近い路地裏にひっそりと佇む「新大久保アジアンマーケット」は、知る人ぞ知る多国籍食材の宝庫です。ネパールやインドの南アジア系スパイスを中心に、ベトナム、タイ、ミャンマーなど東南アジアの食材まで網羅しており、店内には異国情緒あふれる独特の香りが漂います。
ここで特筆すべきは、フレッシュハーブやスパイスの使い勝手の良さです。ディル、レモングラス、青パパイヤ、パクチー、こぶみかんの葉、ホーリーバジルなど、ベトナム料理やタイ料理に欠かせない生野菜が、日本のスーパーではあり得ない安さで販売されています。しかも、小分けパックになっていて賞味期限や内容量もきちんと日本語で明記されているため、現地の言葉が分からなくても安心して購入できるのが嬉しいポイントです。
さらに、ヤギ肉の缶詰や日本では珍しい冷凍魚、激安のインスタントラーメンなど、見ているだけでもワクワクする商品が隙間なく陳列されています。クレジットカードや電子マネーにも対応しており、日常的にカレーやエスニック料理を作る中長期滞在者にとって、まさにインフラと呼べる存在です。
三徳 新宿本店
📍 住所:日本、〒160-0022 東京都新宿区新宿7丁目26−38
スパイスやエスニック食材をたっぷり買い込んだ後は、日本の日常的な食材も確保しておきたいところ。東新宿駅すぐの場所にある「三徳 新宿本店」は、このエリアの住民や長期滞在者にとって欠かせない高品質なローカルスーパーです。店内は1階と2階に分かれており、改装されていてとても綺麗で見やすい空間が広がっています。
三徳の魅力は、何と言っても生鮮食品の質の高さです。和牛や鮮度抜群のお刺身など、他のスーパーではなかなかお目にかかれないワンランク上の食材が揃っています。また、イーストフード不使用の自社ブランドの美味しいパンや、ちょっとしたご褒美に嬉しい高級フルーツなども充実しており、食生活を豊かにしてくれます。
一人暮らしの留学生や忙しい社会人にとってありがたいのが、1階の入り口付近に広がる種類豊富なお弁当・お惣菜コーナーです。「包み焼き海老ドリア」のような手の込んだ洋食から和食まで幅広く揃い、夜遅い時間帯には値引きシールが貼られることも。ただし、お得なお弁当は競争率が高く、すぐに売り切れてしまうので、タイミングを見計らって立ち寄るのが地元民の鉄則です。親切な接客も相まって、毎日の買い物がストレスなく楽しめる安心感抜群のスーパーです。
【コラム】新宿エリアでベトナム食材&アジア食材を賢く揃えるルート術
新宿・新大久保エリアには、「ベトナム食材のみ」を扱う大型専門店は意外と少ないものの、今回ご紹介した多国籍なアジアンマーケットをハシゴすることで、あらゆる本格食材をコンプリートすることができます。
賢い買い出しの裏技としては、まず「新大久保アジアンマーケット」でフォーに欠かせないパクチーやレモングラスなどのフレッシュハーブ、そしてスパイス類を格安で手に入れます。次に「アジアスーパーストアー」へ足を運び、ナンプラー(魚醤)やチリソース、ライスペーパーなどの東南アジア系調味料をまとめ買い。もし火鍋や中華系のアレンジを加えたい場合は「華僑服務社」で花椒などの香辛料を買い足すのがベストです。
そして最後に「三徳 新宿本店」に立ち寄り、お肉や魚介類、日本の新鮮な野菜といったベースとなる生鮮食品を購入して帰宅する。この「アジア系ディープスーパー+日本の高品質スーパー」の合わせ技こそが、留学生や現地の料理好きが実践している最強の買い出しルートです。ぜひ休日は大きめのエコバッグを持参して、新宿でのプチ海外旅行と食材探しを楽しんでみてください。


