【ソウル・明洞周辺】ヴィーガン&ベジタリアン必見の絶品グルメガイド
韓国料理といえば、焼肉や海鮮ダシの効いたスープ、魚醤(エキス)がたっぷり使われたキムチなど、動物性食材がベースになることが多く、100%植物性の食事を探すのは至難の業だと思われがちです。しかし近年、ソウルでは健康志向の現地人や世界中から訪れる旅行者、留学生を中心にプラントベースの需要が高まっており、ヴィーガンやハラルなど食事制限がある方でも安心して楽しめる名店が増加しています。
この記事では、観光の拠点として絶大な人気を誇る「明洞(ミョンドン)」エリアと、そこからアクセスしやすいソウル中心部(仁寺洞・梨泰院など)にフォーカス。単なる味の感想だけでなく、現地のリアルな雰囲気、混雑事情、注文時のローカルルールまで深く掘り下げた厳選スポットをご紹介します。
ビーガン・キッチン
📍 住所:21 Toegye-ro 20-gil, Jung District, Seoul, 大韓民国
明洞エリアのど真ん中で、おそらく唯一と言っても過言ではない貴重な100%プラントベースレストランが「ビーガン・キッチン」です。明洞駅やナイトマーケットからも徒歩数分という抜群の立地にあり、ショッピングの合間にサクッと立ち寄れる利便性が最大の魅力です。
ここで絶対に注文すべきは「石焼ビビンバ」。熱々に熱された石鍋で提供され、ジュージューという音と共に、底の方には香ばしくてパリパリのおこげがしっかりと出来上がります。シャキシャキの新鮮な野菜とプチプチ食感の雑穀米が絶妙に絡み合い、韓国料理の醍醐味を動物性食材ゼロで心ゆくまで堪能できます。他にも、大豆ミートを使ったスパイシーなフライドチキンや、麦と雑穀がブレンドされたご飯でいただくカツカレーなども人気を集めています。
注文は各テーブルに設置されたタッチパネルで行い、日本語や英語にも対応しているため、韓国語に不慣れな旅行者でもストレスフリー。さらに、配膳はロボットが自動で行ってくれるというエンタメ要素も備えています。一部のサイドメニュー(フライドポテトなど)は既製品感があるという厳しい口コミもありますが、明洞で本格的なヴィーガン韓国料理を手軽に食べられる場所として、妥協してでも訪れる価値のある一軒です。
Vegan Insa
📍 住所:12-4 Samil-daero 32ga-gil, Jongno District, Seoul, 大韓民国
明洞から北へ少し足を延ばした仁寺洞(インサドン)〜益善洞エリアにある「Vegan Insa」は、韓国の伝統的家屋(ハノク)を改装した小さなオアシスのような空間です。中庭を中心に温かみのある雰囲気が漂い、連日多くの地元客と観光客で賑わっています。
このお店の目玉は、なんといっても風味豊かな韓国料理の数々。定番のトッポッキやチャプチェはもちろん、特筆すべきは「ヴィーガンエッグ」を使ったビビンバです。見た目も食感も本物の卵に近い感動的なクオリティで、本物の卵を使ったビビンバを食べ慣れている人でも唸るほどの美味しさです。一皿のボリュームが非常に多いため、複数人でシェアしながら様々なメニューを楽しむのがおすすめです。なお、大豆ミートのフライドチキンについては、食感がスポンジ状で好みが分かれるというリアルな声もあるため、まずは王道の韓国メニューから攻めるのが無難でしょう。
人気店ゆえに夕方18時頃には行列ができることも。訪問時の重要なローカルルールとして、「まずは席を確保する」ことが必須です。テーブルの端に書かれた番号を確認してから入口のキオスク(タッチパネル端末)に向かい、テーブル番号を入力して注文・決済を行います。キオスクはクレジットカード専用ですが、現金の場合は親切で英語堪能なスタッフが直接カウンターで対応してくれます。
Osegye Hyang
📍 住所:14-5 Insadong 12-gil, Jongno District, Seoul, 大韓民国
同じく仁寺洞エリアの路地裏に佇む「Osegye Hyang(五世界香)」は、ソウルのヴィーガン界隈で長年愛され続けている老舗的な存在です。韓国料理だけでなく中華風のアレンジ料理も豊富で、五葷(ネギ、ニンニク、ニラ、玉ねぎ、らっきょう)を抜いたメニューにも対応しているため、オリエンタルベジタリアンや修道僧の方にも支持されています。
初めて訪れるなら、メニューの先頭にある「ビビンバ定食」が間違いありません。韓国料理特有のパンチャン(キムチや青菜のお浸し、豆腐、海苔の佃煮風など、小鉢のおかず)がテーブルいっぱいに並べられ、これぞ韓国の定食!という特別感を味わえます。濃いめの甘辛い味付けはソイミートなどの代替肉との相性が抜群で、植物性とは思えないほどの満足感があります。ピリッと辛いチャンポンや、カリッと揚がった餃子も絶品です。
注文はテーブルのタッチパネルで行う近代的なスタイルですが、接客はまるで実家のお母さん(オモニ)のように温かくアットホーム。韓国語オンリーの女性スタッフたちが笑顔で出迎えてくれ、ローカルな食堂の空気感を肌で感じながらリラックスして食事ができます。
ベジタス
📍 住所:59 Sinheung-ro, Yongsan District, Seoul, 大韓民国
少し趣向を変えて、洋風のヴィーガン料理が恋しくなった時は、梨泰院(イテウォン)の隣に位置する解放村(HBC)エリアの「ベジタス(Vegetus)」へ。南山の麓に広がるこのエリアは、古い街並みとトレンドが交差する異国情緒あふれる場所で、多くの外国人が集まるためヴィーガンカルチャーが深く根付いています。
店内は居心地の良いカフェスタイルで、フレンドリーなスタッフが英語で温かく迎えてくれます。人気メニューは、植物性とは信じられないほど濃厚でクリーミーな「マカロニチーズ」や、ボリューミーな「ハンバーガー」。自家製のフライドポテトをヴィーガンマヨネーズにディップして食べれば、至福のジャンクフード体験が待っています。
さらに素晴らしいのは、アレルギー対応への徹底した配慮です。メニューにはグルテンフリー(GF)やナッツフリー(NF)の表記が明確にされており、グルテンアレルギーのゲストに対しては、調理過程での交差汚染(コンタミネーション)がないかをスタッフが細かく確認してくれるという安心感があります。食事のお供には、マンゴースムージーや自家製レモネードがおすすめです。
バイ とうふ
📍 住所:10 Sowol-ro 20-gil, Yongsan District, Seoul, 大韓民国
ベジタスと同じく解放村エリアにある「バイ とうふ(by TOFU)」は、その名の通り豆腐を中心としたヘルシーでクリーンな食事を提供する話題のヴィーガンカフェです。映画『フォレスト・ガンプ』をテーマにした店内は遊び心があり、こぢんまりとしつつも非常にチルな空間が広がっています。
絶対に見逃せないのが、具材がパンパンに詰まった「ラップサンド」や、栄養満点の「Sunrise Bowl(サンライズボウル)」。キヌアやブロッコリー、しっかりマリネされた豆腐やテンペが絶妙なバランスで配合され、ライムビネガーやソイマヨネーズのソースが食欲をそそります。特にオーブンで焼かれた「豆腐カンジョン(甘辛和え)」は、本物のヤンニョムチキンを超える美味しさだと絶賛する現地ファンもいるほどです。
ただし、欧米圏のヴィーガン旅行者からは「サンドイッチの価格が高すぎる」「クッキーがパサパサしていた」といった辛口のレビューも一部で見受けられます。コスパ重視というよりは、上質で新鮮な野菜と豆腐をたっぷり摂取したい、ヘルシーな一休みをしたいというシーンに最適です。なお、トイレは店の外にあり鍵を借りて行くスタイルなので、訪問時は頭の片隅に入れておくと安心です。
ソウルでヴィーガン・ベジタリアンを楽しむためのリアルなコツ
韓国で食事をする際、一般的なレストランの「野菜ビビンバ」や「豆腐チゲ」であっても、調味料に魚醤(フィッシュソース)やエビのエキス、牛骨ダシが潜んでいることが多々あります。また、韓国のソウルフードである「キムチ」も、伝統的な製法では海鮮系の塩辛が使われているため、厳密なヴィーガンの場合は注意が必要です。
だからこそ、今回ご紹介したような「100%ヴィーガン(プラントベース)」を掲げる専門店をリストアップしておくことは、ソウル滞在の満足度を大きく左右します。専門店のキムチは魚醤不使用で発酵させられており、安心して食べることができます。
さらに、韓国の飲食店では急速に「キオスク(セルフレジ)」や「テーブルのタッチパネル注文」が普及しています。機械は基本的に英語や日本語への言語切り替えが可能なので、言葉の壁を気にせずゆっくりメニューを選べるのは旅行者にとって大きなメリットです。ただし、キオスクは「クレジットカード(ICチップ付き)専用」であることが多いため、Wowpassやクレジットカードなどのキャッシュレス決済手段を必ず用意しておくことをおすすめします。
