埼玉県に広がるディープなベトナムコミュニティの魅力
近年、埼玉県内にはベトナムからの留学生や中長期滞在者が急増しており、それに伴って「本場の味と熱気」をそのまま持ち込んだようなローカルなベトナムスーパーが各地に誕生しています。
カルディなどの輸入食品店では絶対に手に入らないマニアックな調味料から、現地のお母さんが作るような手作り惣菜、さらには食堂やビリヤード台まで併設されたコミュニティの場まで、その形態はさまざまです。今回は、現地人や地元民が足繁く通う、埼玉の本当にディープで魅力的なベトナムスーパーを厳選してご紹介します。
ベトママの味
📍 住所:日本、〒331-0823 埼玉県さいたま市北区日進町2丁目1052−2
さいたま市北区、日進駅周辺で「本当に美味しい手作りのベトナムの味」を求めるなら絶対に外せないのが『ベトママの味』です。食品研究者としてのバックグラウンドを持つ店主が「母の味」を再現しており、店内には手作りの温もりが溢れています。
特におすすめなのが、手作りの「バン(お餅)」やベトナム風さつま揚げ。これらは既製品にはない本格的な味わいで、地元のベトナム人客からも「品質のスコアは10点満点!」と大絶賛されています。また、スイーツ好きに見逃せないのが特製の「ベトナム風ぜんざい(チェー)」。ザボンの皮の白い部分とグリンピース、濃厚なココナッツミルクを合わせた一杯は、南国の風を感じる至福のデザートです。
調味料探しにも最適で、最近日本でも流行中のベトナム版食べるラー油「サテトム」や、日本の深蒸し煎茶のようなホッとする味わいのベトナム緑茶も手に入ります。スタッフの日本語が非常に流暢で、ホスピタリティにも定評があるため、日本のスーパーでは見かけない食材やインスタントフォーの美味しい調理法なども気軽に質問できるのが嬉しいポイントです。
ホア ルー クアン
📍 住所:日本、〒356-0004 埼玉県ふじみ野市上福岡1丁目2−4
ふじみ野市の上福岡駅東口を出てすぐ、なんと駅のホームからも見える「サトウキビジュース」の看板が目印のディープスポットが『ホア ルー クアン』です。このお店の最大の目玉は、店頭の専用マシーンで豪快にサトウキビを絞って作る、フレッシュ100%のサトウキビジュースです。
カップでその場で飲むのも最高ですが、現地人や長期滞在者の間で密かに人気なのが「リサイクルペットボトル入り」でのテイクアウト。自宅に持ち帰り、氷をたっぷり入れたグラスに注いでライムを少々絞れば、気分は一気にハノイの路上カフェへとトリップします。フレッシュジュースゆえに、その日のうちに飲み切るのが鉄則です。
さらに、店の奥には本格的なベトナム食堂が併設されています。具材がこれでもかと乗った「魚介ヌードルスープ」や、お肉の旨みが溶け出した「焼き豚ヌードルスープ」など、ボリューム満点のローカル麺料理が堪能できます。食材を買うだけでなく、しっかりとお腹も満たせる、満足度の高い一軒です。
Vietcook NishiKawaguchi Cửa Đông
📍 住所:日本、〒332-0034 埼玉県川口市並木3丁目3−11 ソリッドリファイン西川口 1F
リトルアジアとして名高い西川口エリアの並木商店街に位置する『Vietcook NishiKawaguchi Cửa Đông』は、関東圏で勢力を拡大している気鋭のベトナム食材チェーンです。このお店の最大の強みは、なんといっても「圧倒的なコストパフォーマンス」。ベトナム米や強烈な香りが癖になる発酵調味料「マムトム」などが、他店と比べても破格の値段で並んでおり、生活費を抑えたい留学生や中長期滞在者にとっての生命線となっています。
店舗の奥には、周囲のベトナムレストランの相場を破壊するレベルの激安食堂が潜んでいます。定番のフォーや、甘めのタレが特徴的なつけ麺(ブンチャー)など、現地の屋台そのものの味と価格を西川口にいながらにして楽しむことができます。
ただし、ここはディープな熱気があふれるエリアゆえに、店舗前は自転車や車の駐車違反が厳しくチェックされるスポットでもあります。訪れる際は、周辺のコインパーキングや正規の駐輪場を必ず利用し、ローカルルールを守ってスマートに買い物を楽しみましょう。
Chợ Việt D.H.A 北本埼玉
📍 住所:日本、〒364-0006 埼玉県北本市北本2丁目26−3 小川ビル 1F
北本エリアに住むベトナム人コミュニティの中心地として賑わっているのが『Chợ Việt D.H.A 北本埼玉』です。豊富な品揃えとお手頃な価格帯で日常使いのスーパーとして優秀なのはもちろんですが、このお店が他と決定的に違うのは、店内に「ビリヤード台」が設置されている点です。
ベトナムではビリヤードは非常にポピュラーな娯楽であり、ここでは買い物のついでにキューを握り、同郷の仲間たちとワイワイ盛り上がるのが日常の風景となっています。留学生や技能実習生など、一人でふらっと訪れても自然とコミュニケーションが生まれやすい、まさに「コミュニティのハブ」として機能しています。
フレンドリーで接客態度の良いオーナーの存在も、このお店の居心地の良さを後押ししています。ただ食材を買って帰るだけではない、ローカルな繋がりと現地の空気感を肌で感じたい人に全力でおすすめしたいスポットです。
【Tips】ベトナムスーパーでの買い物を成功させるローカルの心得
日本の一般的なスーパーとは勝手が違うベトナム食材店。現地の人たちに混ざってスマートに立ち回るためのコツをいくつかご紹介します。
まずは「分からないことは直接聞く」こと。パッケージがすべてベトナム語で書かれていることも珍しくありませんが、多くの店舗(特に『ベトママの味』など)では日本語が堪能なスタッフが働いています。「このインスタント麺はどう作るのが美味しい?」「この野菜はどんな料理に使うの?」と尋ねると、現地ならではの美味しい食べ方を喜んで教えてくれます。
また、食事や買い物を目的に車や自転車で訪れる際は、駐車マナーに十分注意しましょう。繁華街や駅前にある店舗では、店舗前の路上が駐車禁止エリアになっていることが多く、トラブルの原因になりがちです。近隣のパーキングをあらかじめリサーチしておくのが、中長期滞在者や地元のプロたちの鉄則です。
最後に、手作りのお惣菜やフレッシュなスイーツ(サトウキビジュースやチェーなど)を見つけたら迷わず試してみることをおすすめします。これらは日持ちしないため、まさに「その日、その場所」でしか味わえない一期一会のローカルグルメです。ぜひ、五感を使って埼玉のディープなベトナムを堪能してください。
