近年、富山県内では留学生や技能実習生としてベトナムから来日する方が急増しており、在住外国人の中でベトナム人が最も多い割合を占めるようになりました。それに伴い、彼らの胃袋と生活を支える「ベトナムスーパー」やアジア食材店が県内各地に続々とオープンしています。
日本のスーパーでは決して手に入らない珍しいスパイスやカエル肉などのディープな食材はもちろん、現地さながらの熱量やドライな接客まで、まるで海外旅行に来たかのようなリアルな空気を味わえるのが魅力。今回は、地元の人や中長期滞在者が日常的に通う、富山県内のガチでディープなベトナム食材店を厳選してご紹介します。
Chợ Việt uozu(チョーベト 魚津)
📍 住所:日本、〒937-0067 富山県魚津市釈迦堂1丁目2−17
魚津駅からほど近い場所にある「Chợ Việt uozu」は、ベトナム出身のご夫婦が小さなお子さんと一緒に営む、温かい雰囲気が魅力の食材店です。店内には現地の袋麺や調味料、ジャックフルーツなどの珍しい青果、さらには豚の耳やカエル肉といった東南アジアならではの食材が所狭しと並んでおり、眺めているだけでワクワクしてきます。
このお店を訪れたら絶対に頼むべきなのが、店頭で手作りされる「バインミー」。材料が揃っている日(主に週末)限定で販売され、注文を受けてから10分ほどかけて丁寧に作られます。外はサクッと、中はもっちりとしたバンズに、パテや新鮮な野菜、チリソースがたっぷり挟まれた本格派です。パクチーが苦手な方は事前に伝えれば抜いてもらえるなど、日本人にも寄り添った柔軟な対応が嬉しいポイントです。
商品ポップはベトナム語表記のものも多いですが、質問すればご夫婦が日本語で優しく教えてくれます。なお、専用駐車場が見当たらないため、車で訪れる際は休日の市役所駐車場を短時間だけお借りするなど、周囲の迷惑にならないようマナーを守って利用しましょう。地域のお店を応援する気持ちで訪れたい名店です。
Xuân Shop Việt Nhật Toyama
📍 住所:日本、〒930-0007 富山県富山市宝町1丁目5−17 三和総業
富山駅前の宝町エリアに位置する「Xuân Shop Việt Nhật」は、全国に店舗を展開しているベトナム食材チェーンの富山店です。店内はカラフルで明るい雰囲気に包まれており、休日は富山県内で暮らすベトナムの若者や留学生たちがこぞって集まる、非常に活気あふれるスポットとなっています。話題のベトナム輸入菓子から毎日の自炊に欠かせないナンプラーなどの調味料まで、品揃えの豊富さはピカイチです。
一方で、こちらの店舗では「良くも悪くもリアルな海外のスーパー」を体験することになります。日本の丁寧な接客とは異なり、スタッフが品出しに忙しくレジ対応がドライだったり、過剰な愛想がなかったりすることもありますが、それこそが現地のスタンダード。日本のサービスレベルを求めず、異国情緒として割り切って楽しむのがコツです。
また、人気店ゆえに買い物客の送迎車や路上駐車が増え、近隣トラブルの原因になることも。車で行く際は必ず周辺の有料コインパーキングを利用し、日本にいながらにして味わえる「ガチのベトナムの空気」をローカルルールを守って楽しんでみてください。
ベトナム食材店
📍 住所:日本、〒931-8305 富山県富山市豊若町3丁目6−10
富山ライトレール(富山港線)沿線、豊若町の静かな住宅街にひっそりと佇むその名も「ベトナム食材店」。こちらは観光客向けに装飾されたお店ではなく、近隣に住むベトナム人実習生や留学生の「リアルな台所」として機能している超ディープなスポットです。
ネット上の情報や口コミはほとんどなく、一見すると入るのに少し勇気がいるかもしれませんが、一歩足を踏み入れればそこはもう東南アジアのローカルマーケット。定番の生春巻きの皮やインスタントのフォー、種類豊富なチリソースはもちろん、日本のスーパーではお目にかかれない大容量の冷凍肉やスパイス類など、中長期滞在者の自炊生活を力強く支えるコアなラインナップが揃っています。富山の日常風景の中に溶け込む「小さなベトナム」を探検したい方におすすめです。
【Tips】ベトナムスーパーでの買い物のコツと注意点
富山県内で増え続けるベトナムスーパーを120%楽しむために、現地流の買い物のコツをいくつか知っておきましょう。
まず、決済方法は「現金払い」が基本です。一部のお店ではPayPayやメルペイなどの電子マネーのロゴが掲示されていることもありますが、システムトラブル等で実際には使えないケースが多々あります。お目当ての食材を前にして買えないという悲劇を防ぐため、必ず十分な現金を用意しておきましょう。
また、接客スタイルは日本と大きく異なります。「いらっしゃいませ」の挨拶がなかったり、店員同士がベトナム語でおしゃべりしながらレジ打ちをしたりしますが、それは悪気があるわけではなく、現地のドライで合理的なスタイルがそのまま持ち込まれているだけです。商品について聞きたいことがあれば、遠慮せずにこちらから声をかければ、思いのほか親切に教えてもらえることが多いです。
そして最も重要なのが「駐車マナーと思いやり」です。ローカルスーパーは専用の駐車場を持たない店舗が多く、路上駐車や店前での長時間の立ち話は近隣住民の方への大きな迷惑となります。必ず近くのコインパーキングを利用し、周辺環境に配慮しながら異文化交流を楽しむことが、富山に根付くベトナムコミュニティを応援することにも繋がります。
