美食の都として世界中に名を馳せるフランス・リヨン。伝統的な郷土料理(ブション)では肉料理がメインとなることが多いですが、実は近年、ヴィーガンやベジタリアン、ハラル対応を求める人々に向けた、革新的でハイレベルな植物性レストランが続々と登場しています。
今回は、現地のローカルや長期滞在の留学生はもちろん、旅行中の胃腸を休めたい短期トラベラーまで、あらゆる人が「わざわざ足を運びたくなる」リヨンの絶品ヴィーガン・ベジタリアンレストランを厳選しました。ファラフェルの名店から、驚きの「植物性寿司」、予約必須のビストロノミーまで、現地のリアルな熱量とともにお届けします。
Like An Elephant
📍 住所:11 Mnt Saint-Sébastien, 69001 Lyon, フランス
リヨン1区、クロワルースの丘へ続く坂道(モン・サン=セバスティアン)にひっそりと佇む「Like An Elephant」は、2017年のオープン以来、地元のヴィーガン層から絶大な支持を集めるビストロノミーです。店内はミニマルでありながら温かみがあり、落ち着いた大人の空間が広がっています。
こちらで提供されるのは、旬のオーガニック食材をふんだんに使った100%植物性のフレンチビストロ料理。例えば、トマトの繊細な前菜やズッキーニのパルミジャーナなど、野菜の旨味を極限まで引き出した一皿一皿が、まるで芸術作品のように美しく盛り付けられます。食後のデザートとして評判の「ダークチョコレートナメラカ」も必食です。
注意点として、店内は比較的小さく、ディナータイムは19時と21時の2回制となっていることが多いため、事前の予約が絶対に欠かせません。フランス語が話せなくてもスタッフが非常に親切でフレンドリーに対応してくれるため、旅行者も安心して極上のディナータイムを過ごすことができます。
Green lab lyon
📍 住所:13 Rue Hippolyte Flandrin, 69001 Lyon, フランス
リヨンの中心地・プレスキル北部で、手軽に美味しくお腹を満たしたいなら「Green lab lyon」が一押しです。こちらは中東のフレーバーを取り入れたファラフェルとフムスの専門店。ランチタイムには近隣の学生や現地ワーカーで連日大賑わいを見せる超人気店です。
看板メニューのファラフェルサンドイッチは、驚くほどふかふかのピタパンに、カリッと揚げたてのファラフェルと新鮮な野菜が底までぎっしり詰まっています。月替わりで登場する自家製フムスや、絶妙なスパイス加減のポテトも絶品。味、ボリューム、そしてスピーディーな提供スピードを兼ね備えており、コストパフォーマンスはリヨン随一と言えるでしょう。
店内はこぢんまりとしており混雑しやすいため、天気の良い日はテイクアウトして近くの広場やローヌ川沿いで食べるのもローカル流の楽しみ方。忙しい時間帯でも笑顔を絶やさず、ワンオペで華麗に注文をさばくスタッフの熱気にも元気がもらえるお店です。
Furahaa – Vegan | Lyon
📍 住所:5 Rue Pizay, 69001 Lyon, フランス
「Furahaa(フラハ)」は、ヴィーガンの方もそうでない方も、誰もが虜になる絶品ヴィーガンバーガーの専門店です。パリ発祥のこのお店は、聴覚障害を持つオーナーやスタッフが中心となって運営しているインクルーシブな空間としても知られています。
最大の魅力は、その圧倒的なコストパフォーマンスと「ジャンクフード欲」を完璧に満たしてくれるパンチの効いた味わい。ボリューム満点のセットメニューが10ユーロ程度で楽しめるため、物価の高いフランスにおいて、学生や長期滞在者にとっての救世主的な存在です。パティのクオリティや完璧にカリッと揚がったサツマイモフライは、動物性食品を使っていないと言われても信じられないほどの満足感を与えてくれます。
注文時は、身振り手振りや指差しで簡単にやり取りができるシステムになっており、スタッフからはフランス手話(LSF)の簡単な挨拶を教えてもらえることも。心温まるコミュニケーションと美味しいバーガーが、リヨン滞在の素晴らしいスパイスになること間違いなしです。
Carré Jardin
📍 住所:4 Rue des Trois-Maries, 69005 Lyon, フランス
リヨンの歴史が色濃く残る石畳の旧市街(ヴュー・リヨン)エリアに位置する「Carré Jardin(カレ・ジャルダン)」は、ヴィンテージ感溢れる内装が魅力の中華フュージョン・ベジタリアンレストランです。旅行中にアジアの味が恋しくなった時や、胃腸を休めたい時にぴったりの隠れ家スポットです。
メニューの品数はあえて絞られており、その分一つひとつの料理にシェフのこだわりが凝縮されています。特に人気なのが、風味豊かに仕上げられたナスのデュオ。発酵技術を取り入れたオリジナルの味付けは、他では味わえない奥深さがあります。お供には、さっぱりとした発酵白茶が相性抜群です。
ガラス張りの厨房からシェフの鮮やかな手捌きを眺めることができ、時にはシェフ自らがウェイターとして料理を運んでくれるアットホームな雰囲気も魅力。旧市街の喧騒から一歩離れ、家族的な温かさに包まれながら、体に優しいアジアのフュージョン料理を堪能してみてください。
Bloom Sushi Lyon
📍 住所:27 Rue de l’Arbre Sec, 69001 Lyon, フランス
リヨン国立オペラ座のすぐ近くに店を構える「Bloom Sushi Lyon」は、モントリオール発祥でパリでも話題を呼んだ「ボタニカル寿司(植物性寿司)」の専門店です。一歩足を踏み入れると、禅を感じさせる洗練されたモダンな空間が広がります。
提供されるのは、魚を一切使わず、植物性ツナやクリスピーロブスターの代替品、野菜の食感を駆使して作られた芸術的なお寿司の数々。一口ごとの味わいのバランスが計算し尽くされており、リンゴと味噌キャラメルを合わせた餃子など、独創的なサイドメニューや巨大なデザートも話題です。
価格設定はリヨンのレストランの中でも比較的高めで、ディナーのおまかせコースは特別な日の食事に向いています。「まずは手頃に試してみたい」という方には、ボリューム満点でコスパに優れたランチタイムのお弁当メニューが圧倒的におすすめ。スタッフの料理説明も非常に丁寧で、食への強いこだわりを持つ美食の街リヨンならではの、新しい和食の形を体験できる一軒です。
リヨンでヴィーガングルメを楽しむためのローカルTips
リヨンでのヴィーガン・ベジタリアン店巡りをさらに充実させるために、いくつか知っておきたい現地ならではのコツがあります。
まず、リヨンのヴィーガンレストランは、地下鉄A線の「オテル・ド・ヴィル(Hôtel de Ville)」駅周辺から、クロワルースの丘の麓にかけてのエリア(1区)に密集しています。このエリアは歩いているだけでもお洒落なカフェやストリートアートに出会えるため、散策がてらのはしごランチやカフェ巡りにも最適です。
また、フランスの飲食店は「ランチ(12:00〜14:30頃)」「ディナー(19:00〜)」と営業時間がきっちり分かれていることが多く、アイドルタイムは閉まっているお店がほとんどです。特に「Like An Elephant」や「Bloom Sushi Lyon」のような人気店をディナーで利用する場合は、当日の飛び込みでは入店できない可能性が高いため、必ず事前に公式サイトやアプリから予約を入れておきましょう。
言語の壁が心配な方もいるかもしれませんが、近年のリヨンのヴィーガンコミュニティは非常にオープンでインターナショナルな雰囲気を持っています。英語が通じやすい店舗も多く、メニューの成分表示も丁寧なので、ハラルなど食事に制限がある方も安心して食の都・リヨンの新しい魅力を満喫できるはずです。
