フィリピンの首都マニラの中でも、最も近代的で洗練された街として知られるBGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)。治安が良く、緑豊かな歩行者専用道路や大型ショッピングモールが整備されており、現地のエリート層や世界中から集まる中長期滞在者、そして多くの旅行者で賑わうエリアです。
フィリピン料理といえば、豚肉や揚げ物を中心としたしっかりとした味付けのものが一般的。そのため、ヴィーガンやベジタリアン、ハラルなどの食事制限がある方や、旅行中に「少し胃腸を休めてヘルシーなものを食べたい」という方にとっては、お店選びに悩むこともあるかもしれません。しかし、多国籍な文化が交差するBGCには、健康志向に寄り添った素晴らしいレストランが揃っています。
今回は、妥協のないオーガニック食材へのこだわりを持つお店から、ヴィーガンの方とそうでない方が同じテーブルで極上の美食をシェアできる名店まで、BGCで絶対に外せない3つのレストランを厳選してご紹介します。現地の熱量やリアルなクチコミ、そして失敗しないための裏技まで、滞在のヒントになる情報をお届けします。
The Wholesome Table BGC
📍 住所:30th St, Bonifacio High Street Central, Corner 7th Ave, Makati City, 1635 Metro Manila, フィリピン
フィリピンのオーガニックレストランを牽引するパイオニア的存在として、現地の健康志向な人々から絶大な支持を集めているのが「The Wholesome Table」です。「Eat Consciously. Live Consciously.(意識的に食べ、意識的に生きる)」というスローガンのもと、食材へのこだわりは徹底しています。人工ホルモンや抗生物質不使用の牧草牛、平飼い卵、天然由来のソースなど、メニューの隅々に至るまで化学調味料や添加物を排除したクリーンな料理を提供しています。
完全なヴィーガンレストランではありませんが、プラントベースのメニューが豊富に用意されており、動物性食材を避けたい方も安心して注文できるのが大きな魅力です。油物が多いフィリピンの食生活の中で、みずみずしいフレッシュなオーガニック野菜をたっぷり摂れる環境は、中長期滞在者や留学生にとってまさに都会のオアシス。とくに新鮮な野菜をふんだんに使ったサラダ類は非常に人気が高く、日によっては早々に完売してしまうこともあるため、お目当ての場合はランチタイムの早めの時間帯を狙うのがコツです。
店内は、大都会BGCの中心にありながら、木の温もりと豊かな緑を感じられるラスティック(素朴)でモダンなファームハウス風のデザイン。開放感抜群のテラス席は、ペット連れのローカル客も多く、のんびりと人間観察をしながら過ごすのに最適です。おしゃれな空間で、心も体もデトックスされるような食事を楽しみたい方に、真っ先におすすめしたい一軒です。
Wildflour Restaurant – BGC
📍 住所:Ground Floor Six/NEO 4th Avenue, Corner 26th St, Makati City, Metro Manila, フィリピン
「Wildflour Restaurant」は、朝早くからオープンし、BGCで働くビジネスパーソンや週末のブランチを楽しむ人々で常に満席状態となる超人気カフェレストランです。自家製ペストリーの香りが漂う店内は、高い天井とスタイリッシュなインテリアが広がり、一人でPC作業をするノマドワーカーから、商談中の駐在員まで、幅広い層が思い思いの時間を過ごしています。
ヴィーガンやベジタリアン専用のレストランではありませんが、リクエストに応じて柔軟に対応してくれるホスピタリティが魅力です。マンゴーの甘みが絶妙なドレッシングで和えたボリューミーな「ベビーミックスグリーンサラダ」や、日本では珍しい「バナナチア」のスムージーなど、植物由来の栄養をチャージできるヘルシーなメニューが揃っています。メニューに写真がないため、事前にGoogleマップの口コミ写真などで食べたいものをチェックしておくと、スムーズに注文できます。
また、食事制限のお休みの日(チートデイ)や、同伴者の方には、分厚くカットされたブリオッシュに卵液をたっぷり染み込ませた「ブリオッシュフレンチトースト」が圧倒的な人気を誇ります。「人生で一番感動した」と絶賛する口コミが絶えない看板メニューです。なお、テラス席は風抜けが良く気持ちが良い反面、フィリピンの気候柄、蚊などの虫が出ることがあります。テラスを選ぶ際は、虫除けスプレーを持参するなど、南国ならではの対策をしておくとより快適に過ごせます。
Bolero | BGC Restaurant
📍 住所:GF, Verve Tower 2, High street south, 26th 27th Street, Makati City, 1634 Metro Manila, フィリピン
ディナータイムに、洗練された空間で特別な時間を過ごしたいなら「Bolero」が一押しです。スペイン・マルベーリャのミシュラン選出店で腕を磨いたシェフが手がけるモダンヨーロピアンレストランで、既存の枠にとらわれない革新的で大胆な料理が楽しめます。店内に一歩足を踏み入れると、パプリカやスパイスの芳醇な香りが漂い、食欲を一気に掻き立てられます。
このお店の素晴らしいところは、美食を追求するメニューの中に、ヴィーガンやベジタリアン向けのメニューが極めて高いクオリティで存在している点です。例えば「炭火焼き旨味キャベツ(スパイシーヴィーガンボロネーゼ添え)」や、クリーミーなアーモンドペーストを使った「ヴィーガンマファルディーネ(リボン状のパスタ)」など、植物性食材のみで深いコクと満足感を生み出すメニューは必食の価値あり。お肉を食べる同伴者にとっても、名物のビーフエンパナーダやステーキがあるため、食事の好みが異なるグループでも最高のディナーを共有できます。
ホスピタリティの高さもこのお店の代名詞。フレンドリーで常に笑顔を絶やさないスタッフが、料理のシェアの提案からドリンクのペアリングまで細やかにサポートしてくれます。食後には、ブルーチーズの塩味とクリーミーさが絶妙な「バスクチーズケーキ」をぜひ。音楽のボリュームが少し大きめで活気にあふれた店内は、しっとり静かに過ごすというよりも、友人やパートナーとワイワイ語り合いながらエネルギッシュな夜を楽しむのに最適です。
【コラム】BGCでのレストラン選びとオーダーの裏技
フィリピンでは基本的に英語が通じるため、注文時の細かなリクエストがしやすいのが旅行者にとって大きなメリットです。ヴィーガンやアレルギーで特定の食材を抜いてほしい場合は、「No meat, no dairy, please(肉と乳製品は入れないで)」や「Can you make this vegan?(これをヴィーガン対応にできますか?)」と伝えれば、多くのお店で快く対応してくれます。
BGCはビジネスと居住区が混在するエリアのため、平日のランチタイム(12:00〜13:00頃)や週末のブランチタイム(10:00〜12:00頃)はどの人気店も非常に混雑します。並ばずに良い席(涼しい店内や見晴らしの良いテラス)を確保したい場合は、このピークタイムを1時間ほどずらして訪問するのが、現地を賢く楽しむローカルの常識です。また、冷房がかなり強く効いている店舗も多いため、外がどれほど暑くても、羽織りものを一枚持参することをお忘れなく。
