インドネシアの古都「ジョグジャカルタ」。ボロブドゥール寺院などの歴史的建造物やバティック文化で知られるこの街は、近年、世界中から集まる留学生や旅行者、そして健康志向の現地人が交差するカルチャーハブとなっています。
インドネシア料理はナシゴレンやサテなど肉中心のイメージが強いかもしれませんが、実はジョグジャカルタには、ローカルフードを植物由来にアレンジした絶品レストランや、自炊派に嬉しい専門スーパーが点在しています。「毎日お肉ばかりで胃が疲れた…」「ハラルやヴィーガン対応のお店を安心して選びたい」といった方にぴったりです。
今回は、短期旅行者から中長期滞在者、さらには地元民まで足繁く通う、ジョグジャカルタのヴィーガン・ベジタリアンスポットを5つ厳選してご紹介します。単なるヘルシー思考にとどまらない、現地ならではのスパイスと熱量を感じる名店ばかりです!
Fortunate Coffee Jogja
📍 住所:Jl. Jogonegaran No.49E, Pringgokusuman, Gedong Tengen, Kota Yogyakarta, Daerah Istimewa Yogyakarta 55271 インドネシア
マリオボロ通りからもほど近い場所にある「Fortunate Coffee Jogja」は、100%ヴィーガンのメニューを提供するカフェレストラン。清潔で広々とした店内には、ベーカリーやボードゲームも用意されており、旅行者や留学生がゆったりとした時間を過ごすのに最適な空間です。
ここの最大の魅力は、インドネシアのローカルフードをヴィーガン仕様で、しかも驚くほどリーズナブルに味わえる点。特に発酵大豆食品である「テンペ」を使った料理は、「インドネシアで食べた中で一番美味しい!」と絶賛する口コミが後を絶ちません。数あるメニューの中でも、優しい出汁が染み渡る「きのこ豆腐団子スープ」は胃腸を休めたい時にぴったりの一品です。辛さやスパイスの刺激も控えめに調整されており、黒胡椒がヒリヒリすることもない絶妙な味付けが多くのリピーターを生んでいます。
スタッフのホスピタリティも高く、初めてのジョグジャカルタ滞在でも安心して注文できます。BGMが少し味気ないムード音楽という声もありますが、それもまたご愛嬌。食事の後は、併設のベーカリーでこだわりのパンや、本物のイチゴがたっぷり詰まった特製ジャムをお土産に買うのがおすすめです。
Vegie Niti
📍 住所:Jl. Prapanca No.18, Gedongkiwo, Kec. Mantrijeron, Kota Yogyakarta, Daerah Istimewa Yogyakarta 55142 インドネシア
「現地のローカルな雰囲気を味わいながら、本場のインドネシア料理を安くお腹いっぱい食べたい!」という方に絶対におすすめしたいのが、地元民に愛される名食堂「Vegie Niti」です。気取らないワルン(大衆食堂)スタイルのお店で、提供される料理はどれも本格的かつ美味しいヴィーガン・ベジタリアン仕様となっています。
看板メニューは、新鮮な茹で野菜に濃厚で香り高いピーナッツソースをたっぷりかけた「ペセル(Nasi Pecel)」。サクサクのフリッターまで付いて、お値段はなんとわずか11,000ルピアという驚異的なコストパフォーマンスを誇ります。他にも、お米のケーキと野菜を煮込んだ「ロントンサテ」や、ジャカルタ風スープ「ソトベタウィ」など、インドネシア各都市の名物料理を植物性食材で見事に再現しています。
さらに嬉しいのが、オーナーのワティさんやダルマントさんに相談すれば、好みに合わせて辛さや味付けをカスタマイズしてくれるフレキシブルさです。「肉が入っていないのに、どうしてこんなにコクがあるの?」と驚くこと間違いなし。ローカルな熱気を肌で感じながら、安心安全な絶品ローカルフードを堪能してみてください。
Black Forest Cafe
📍 住所:59J9+772, Jl. Parangtritis No.83, Brontokusuman, Kec. Mergangsan, Kota Yogyakarta, Daerah Istimewa Yogyakarta 55153 インドネシア
まるでおとぎ話の森の中に迷い込んだかのような、落ち着いた雰囲気が漂う「Black Forest Cafe」。ジョグジャカルタで「五つ星のヴィーガンレストラン」と称されるほど、料理のクオリティに定評があるお店です。さらに、にんにくや玉ねぎなどの五葷(ごくん)を使用していないため、厳格なオリエンタルヴィーガンの方も安心して食事を楽しむことができます。
ここで絶対に頼むべきメニューは「マッシュルームカツカレー」と「ヴィーガンレンダン入りカレーチャーハン」です。サクサクに揚がったマッシュルームカツは、ヴィーガンであることを忘れてしまうほどの満足感。カレーのスパイス使いも絶品で、お肉を控えているだけのノンベジタリアン層からも熱狂的な支持を集めています。食後には、ドラゴンフルーツのスムージーやブルスケッタでさっぱりと締めるのが定番の楽しみ方です。
店内にはテーブルごとに呼び出しボタンが設置されており、店員を大声で呼ぶ必要がないため、周囲の客の「マインドフルな食事」を邪魔しない配慮がなされています。駐車場が少し利用しにくい場所にある点や、使い捨てプラスチックストローが使われている点は少し惜しいですが、フレンドリーなサービスと確かな味は何度でも通いたくなる魅力に溢れています。
ViaVia Jogja
📍 住所:Jl. Prawirotaman No.30, Brontokusuman, Kec. Mergangsan, Kota Yogyakarta, Daerah Istimewa Yogyakarta 55153 インドネシア
バックパッカーや欧米系旅行者が集まるプラウィロタマン(Prawirotaman)エリアの中心的存在が「ViaVia Jogja」です。レストラン、アパレルショップ、ベーカリーが併設されており、ジョグジャカルタにおける多国籍コミュニティのハブとなっています。店内は清潔で開放感にあふれ、英語が流暢なスタッフが多く、旅行者にとってオアシスのような空間です。
メニューはインドネシア料理から多国籍な洋食まで幅広く、ベジタリアンやグルテンフリーのオプションも豊富。環境配慮をテーマにしたビジネスモデルを掲げており、料理は素材の味を活かしたヘルシーで優しい味付けが特徴です。また、イスラム教徒が多いインドネシアでありながら、ラマダン(断食月)期間中でもお酒(瓶ビール)が提供されているのは、お酒好きの旅行者や長期滞在者にとって非常にありがたいポイントです。
さらにViaViaを特別な存在にしているのが、大人気の「インドネシア料理クッキングコース」。地元の市場(パサール)での食材買い出しから始まり、スパイスをすり潰して料理を完成させるまでのプロセスを英語で楽しく学ぶことができます。帰りはぜひ隣のベーカリーで、明日の朝食用の焼きたてパンを買って帰るのを忘れずに!
Vegie House
📍 住所:Jl. Poncowinatan No.84, Cokrodiningratan, Kec. Jetis, Kota Yogyakarta, Daerah Istimewa Yogyakarta 55233 インドネシア
中長期滞在者や留学生にとって、日々の自炊をどう乗り切るかは重要な課題です。そんな自炊派のヴィーガン・ベジタリアンから「ジョグジャカルタの駆け込み寺」として絶大な信頼を集めているのが、専門食材店の「Vegie House」です。
店内には、インドネシア料理に欠かせない多種多様なスパイスはもちろん、クオリティの高い代替肉(大豆ミートやキノコ加工品など)や、ヴィーガン対応のスナック菓子が所狭しと並んでいます。価格もローカル基準で非常にリーズナブル。店内は明るく清潔に保たれており、東南アジアのローカル市場に不慣れな方でも、スーパーマーケット感覚で快適に買い物を楽しむことができます。
このお店の最大の魅力は、健康的な食の知識が豊富なオーナーのCiciさんをはじめとするフレンドリーなスタッフたちです。「この代替肉はどう調理すれば現地の味になる?」といった質問にも丁寧に答えてくれ、会話を通してローカルな料理の知見を深めることができます。朝8時オープンと表記されていますが、南国特有のゆるさで少し遅れて開くこともあるため、時間に余裕を持って訪れるのが「ジョグジャ流」を楽しむコツです。
心と身体が喜ぶジョグジャカルタのローカルグルメ
ジョグジャカルタのヴィーガン・ベジタリアンシーンは、単に肉を排除しただけのヘルシーフードではありません。大豆発酵食品のテンペや、多様なスパイス、香り高いピーナッツソースなど、インドネシア古来の豊かな食文化がベースにあるため、しっかりとした満足感とローカルならではの熱気を味わうことができます。
現地の人々に混じって手頃な絶品ご飯をかき込むもよし、多国籍な空気が漂うカフェでゆったりとビールを傾けるもよし。ご自身の滞在スタイルに合わせて、ぜひお気に入りの一軒を見つけてみてください!
