横浜の路地裏に広がるリアルなアジアンタウン
神奈川県横浜市の中区エリア(初音町、福富町、長者町、伊勢佐木町周辺)は、知る人ぞ知るディープなアジアンタウンです。通りを歩けば東南アジア特有のスパイスの香りが漂い、街角からは日本語以外の言語が飛び交うのが日常茶飯事。今回は、そんな横浜の路地裏に点在する「現地人・地元人」や「中長期滞在者・留学生」の生活を支えるベトナムスーパー(およびタイスーパー)をピックアップしました。
綺麗にパッケージされた観光スポットではなく、リアルな東南アジアの熱気とカオス感がそのまま持ち込まれたような空間ばかり。故郷の味を求める留学生の台所であり、旅行気分を味わいたいローカルフード好きにもたまらない、超実用的な買い物の聖地を詳しくご紹介します。
BAMBOO STORE ベトナム食材店・CUA HANG VIET NAM
📍 住所:日本、〒231-0053 神奈川県横浜市中区初音町1丁目2−16
京急線の日ノ出町駅からほど近い初音町エリアに位置する、現地の熱気をそのまま持ち込んだようなベトナム食材店です。在日ベトナム人や留学生にとって、故郷の味を再現するために欠かせない調味料や日用品が所狭しと並んでいます。
店内には他のベトナム食材店でもなかなか見かけないような珍しい品から、お得なキャンペーン商品まで幅広く揃っており、「品揃えが豊富」と現地の人々からも頼りにされています。一方で、ネット通販を利用した人からは、梱包の甘さや欠品時の連絡不足といった「日本では考えられないようなアバウトな対応」に戸惑う声も上がっています。これもある意味で東南アジアのリアルな商慣習の表れかもしれません。確実にお目当ての品をゲットしたいなら、ネット通販ではなく直接お店に足を運び、陳列棚を眺めながら現地の雰囲気を肌で感じるのがおすすめです。
Xuân Shop Việt Nhật – Yokohama
📍 住所:ファーストビル 1F, 西通-45-1 福富町 中区 横浜市 神奈川県 231-0042 日本
横浜の中でも屈指のディープスポットとして知られる福富町の西通沿いに店を構えるベトナム食材店です。店頭に掲げられたベトナム国旗が目印ですが、周辺は夜の街の雰囲気が漂うエリアのため、初めて訪れる際は少し緊張するかもしれません。一歩店内に入ると、お客さんの大半は日本で暮らすベトナムの方々で、日本にいながら完全に異国へ迷い込んだかのような錯覚に陥ります。
商品棚には日本語の表記がいっさいないため、「これが何に使う調味料なのか全く分からない」という冒険気分を味わえるのが最大の魅力です。ヌックマム(ナンプラー)のような定番調味料の品揃えは意外と限定的だったりしますが、直感で買った激安の謎のお菓子(クルミ餅のような緑色のナッツ菓子など)が驚くほど美味しいといった、一期一会の出会いも楽しめます。綺麗に整理された日本のスーパーとは違う、少し雑多で薄暗い「リアルなアジアの売店」の空気感を楽しみたい上級者向けのスポットと言えます。
SIEU THI VIET YOKOHAMA
📍 住所:日本、〒231-0053 神奈川県横浜市中区初音町1丁目2−16 1F
BAMBOO STOREと同じ建物の1階にあるベトナム系スーパーです。周辺にはいくつかのアジア食材店が密集しており、近隣に住むベトナム人の生活を支える重要な拠点となっています。冷凍のジャックフルーツやエシャロットといった、日本の一般的なスーパーではまずお目にかかれないマイナーな南国フルーツや生鮮野菜を取り扱っているのが特徴です。
価格設定は他店に比べてもリーズナブルで、まとめ買いをする留学生や現地出身者にはありがたい存在です。ただし、電話対応やネット注文においては、急なキャンセルや電話が別の無関係な家庭に繋がってしまうといったトラブルも口コミで散見されます。現地のオンライン事情はまだまだ発展途上な部分も多いため、FacebookなどのSNSを通じて直接コンタクトを取るか、やはり実店舗に出向いて自分の目で品質(ドリアンやライチなどの生鮮品)を確かめて買うのがもっとも確実な利用法です。
vietcook yokohama
📍 住所:日本、〒231-0033 神奈川県横浜市中区長者町8丁目133番地1
長者町にある、単なるスーパーの枠を超えた超ディープなベトナム食材店です。店内に入ると一気に東南アジア特有の強烈な香りに包まれ、生鮮野菜や冷凍肉、お菓子などがひしめき合っています。時折、店内にハトが迷い込んでいることがあるほどオープンな環境で、東南アジアの路地裏にある市場そのものの空気感を体験できます。
このお店の最大の目玉は、店舗の奥に併設されたイートインスペース(レストランエリア)です。入り口付近のタッチパネル式セルフオーダー機で注文するスタイルで(旧紙幣のみ対応というトラップあり)、ボリューム満点のバインミーや、豚肉のスペアリブと目玉焼きが乗った絶品のコムタム(ベトナム風の定食プレート)、そして冷蔵庫で激安販売されているスイーツのチェーなどを楽しむことができます。ドリンクは店内で勝手に買って持ち込むアバウトなスタイルも現地さながら。衛生面や接客の洗練さを求める人には向きませんが、「リアルなベトナムの熱量と味」を求める人にとっては最高にエキサイティングなグルメスポットです。
THAI SUPER タイスーパー
📍 住所:日本、〒231-0045 神奈川県横浜市中区伊勢佐木町4丁目121 ストーク伊勢佐木五番館
ベトナム食材店が密集するエリアから少し歩き、伊勢佐木町商店街(イセザキモール)の奥へ進むと現れる「リトルタイランド」の象徴的なお店です。横浜エリアに住むタイ人たちの台所として機能しており、店内にはタイ語が飛び交っています。日本のスーパーでは手に入らないマトゥーン茶(ベールフルーツのハーブティー)や、本格的なタイ料理に必須の生レモングラス、こぶみかんの葉、そしてタイのローカルコスメまで、マニアックな商品が乾物を中心にズラリと並びます。
店頭では手作りのタイスイーツがテイクアウトできたり、チャーンビールが買えたりと、まるでバンコクの街角にある個人商店のようです。値札と実際の会計が少し違っていたり、お釣りが適当だったりといった東南アジアあるあるのハプニングが起きることもありますが、スタッフは総じて親切です。日本語がほとんど通じない環境を逆手に取り、タイ旅行気分を存分に味わうのがこのスーパーの正しい楽しみ方です。
ディープなローカルスーパーを楽しむための心得
横浜の中区(初音町、福富町、長者町、伊勢佐木町周辺)に点在するアジアン系スーパーは、日本の一般的な小売店とは全く異なるルールで動いています。綺麗に包装された商品や、マニュアル化された完璧な接客を期待して行くと、カルチャーショックを受けるかもしれません。
しかし、日本語表記がいっさいない商品棚から勘を頼りに調味料を選び、店員さんに身振り手振りで話しかけ、時には想定外のトラブルやハプニングに見舞われることこそが、これらのスポットを訪れる最大の醍醐味です。決済方法は、キャッシュレス対応を謳っていても機械の故障で使えないことが多々あるため、必ず千円札などの細かい現金を多めに用意していくのが鉄則です。
また、ネット通販での購入は欠品や連絡ミスが起こりやすいため、直接店舗に足を運ぶことを強くおすすめします。五感をフルに使って、日本にいながらにして東南アジアのローカルな生活感をどっぷりと味わってみてください。
